
先日、畑大雅が海外への移籍準備のためにチームを離れたと報告した湘南ベルマーレ。日本人選手のヨーロッパ進出が続く中、この夏にクラブ2人目の退団が決定したようだ。
今回は「湘南ベルマーレからヨーロッパへと渡った選手」を特集しよう。
中田英寿
移籍したクラブ:ペルージャ
日本人選手のヨーロッパ移籍を加速させたパイオニア的存在である中田英寿。1998年のワールドカップで存在感を示したあと、1998年夏のマーケットでベルマーレ平塚(当時)からペルージャへと移籍している。
当時世界最高リーグの一つだったセリエAで活躍したことで大いに評価を高め、その後ローマでスクデットも獲得するなど日本人選手の記録を数々更新した。
その後パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、ボルトン・ワンダラーズでプレーし、2006年のワールドカップを終えたあとに現役を引退。20代でピッチを去っている。
若月大和

移籍したクラブ:シオン
現在はアルビレックス新潟に所属している若月大和。桐生第一高等学校から2020年に湘南ベルマーレへと加入することが決まったが、その直後にシオンへと期限付き移籍している。
ただ、ちょうど新型コロナウイルスの影響が広がっていた時期であったことから難しい状況になり、スイスでは2年間で公式戦23試合の出場に終わった。
その後湘南へと復帰したもののレギュラーを掴むことはできず、2024年にレノファ山口へと完全移籍。今季の開幕前にアルビレックス新潟へと加入している。
齊藤未月

移籍したクラブ:ルビン・カザン
湘南ベルマーレの下部組織に所属していた齊藤未月。2015年にトップチームへと登録され、J2を戦った2017年にレギュラーを奪取した。
その後J1でもコンスタントな活躍を見せ、2020年12月にロシアリーグのルビン・カザンへ期限付き移籍することが決まった。
ヨーロッパでは怪我のためにほとんどプレーすることができず、2022年に帰国してガンバ大阪へと貸し出された。
鈴木冬一

移籍したクラブ:ローザンヌ
セレッソ大阪の下部組織出身で、Jリーグにも二種登録された経験を持つ鈴木冬一。2019年に湘南ベルマーレへと移籍し、プロとしてのデビューを飾った。
2シーズンを過ごしたあとにスイス・スーパーリーグのローザンヌ・スポルトへと移籍し、ヨーロッパへの挑戦を行った。
2部降格と1部昇格を経験したあと、2024年1月のマーケットで帰国して京都サンガFCへと移籍。今季は横浜F・マリノスに所属している。
澤田恒
移籍したクラブ:TSVシュタインバッハ
札幌大学を卒業後にヨーロッパへと渡り、ドイツの下部リーグでキャリアを重ねた澤田。2019年にキッカーズ・オッフェンバッハから湘南ベルマーレへと加入した。
しかしそれから大怪我も経験し、ピッチには一度も立つことができず。2021年夏に契約を解除する形で退団し、再びドイツへのチャレンジを決断した。
田中聡

移籍したクラブ:コルトレイク
今季湘南ベルマーレからサンフレッチェ広島へと移籍した田中聡。ユース年代の日本代表で活躍し、下部組織から2021年にトップチームへと正式に昇格した。
ニ種登録時代からコンスタントに出場機会を獲得しており、若くして中心的な存在になったことで評価を高め、2022年夏にはベルギーリーグのコルトレイクへと期限付き移籍した。
1年後に湘南へと復帰することになったが、Jリーグで再び復調を見せ、日本代表への選出も期待される選手に成長している。
町野修斗

移籍したクラブ:ホルシュタイン・キール
湘南ベルマーレからの海外移籍を成功させた最新作といえる町野修斗。もともとは履正社高校から横浜F・マリノスへと加入してJリーガーとなったが、その後ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍でブレイクした。
2021年に湘南ベルマーレへと加入してストライカーとしての評価をさらに高め、三重県出身であることから行っている「忍者パフォーマンス」も大きな話題になった。
2023年夏にドイツ2部のホルシュタイン・キールへと移籍し、1年目からブンデスリーガ昇格に貢献。今季は11ゴール3アシストを記録し、数々のクラブから注目を集めているという。
福田翔生

移籍したクラブ:ブレンビー
今夏デンマーク・スーパーリーグのブレンビーへと移籍することが決定した福田翔生。JFLからキャリアをスタートさせ、ついにヨーロッパまで進出することになった。
東福岡高校からFC今治へと加入し、J3昇格を経験。ただ選手としてはなかなか活躍できず、2023年に移籍したY.S.C.C.でようやくのブレイクを迎え、半年後に湘南ベルマーレへと引き抜かれるという怒涛のステップを踏むことになった。
J1で昨季は10ゴールを決めて評価を高め、今夏は内野航太郎(筑波大学)とともに同じブレンビーへと加入する。