J1の鹿島アントラーズは12日、ブラジル人FWエウベルが横浜F・マリノスより完全移籍で加入することになったと発表した。

エウベルは1992年5月27日生まれの33歳。

ブラジルの名門クルゼイロでプロとなり、2018年から2020年にかけてバイーアで活躍。2021年から横浜FMの一員となった。

すると、Jリーグ屈指のウィンガーとして大ブレイクし、2022年には3年ぶりとなるJ1優勝に大きく貢献。自身もJリーグベストイレブンを初受賞している。

ただ昨季27試合2ゴールに終わると、今季もここまで18試合1ゴール。低迷するチームの中で持ち味の打開力をなかなか発揮できない状況が続いていた。

以下は移籍を決断したエウベルのコメント。

鹿島アントラーズ公式

「日本国内での移籍は初めての経験であり、新たなチャレンジとして楽しみです。

アントラーズは伝統あるクラブであり、これまでブラジル人選手を中心として戦ってきたクラブということも理解しています。Jリーグ最多のタイトルを持つビッグクラブに移籍できることは非常に光栄なことです。

ファン・サポーターの皆さん、これから熱いサポートをお願いできればと思います。皆で力を合わせて、今季必ずタイトルを獲りましょう」

横浜F・マリノス公式

「約4年半、横浜F・マリノスでプレーし、このような状況でチームを離れるのは、非常に心苦しく思います。

私が在籍した期間で幸せな瞬間がたくさんありました。このクラブでタイトルを勝ち獲れたときは、心から幸せな気持ちでした。

私は鹿島へ移籍しますが、横浜F・マリノスの幸運と成功を祈っています。チームは離れますが、トリコロールの魂を胸に、永遠に応援しつづけます」

J1首位に再浮上した鹿島アントラーズにとっては、優勝に向けて大きな補強。逆に、18位とJ2降格圏で残留争いの渦中にある横浜F・マリノスにとっては、個人で打開できる貴重なアタッカーの流出となる。

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