クラセ&オルティス、八百長疑惑で開幕から出場停止……MLB「処分を下せない」深刻な理由

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MLBで史上最大規模とも言われる八百長スキャンダルが開幕後も尾を引いている。クリーブランド・ガーディアンズのクローザー、エマニュエル・クラセと先発投手のルイス・オルティスは、故郷ドミニカ共和国の賭博師に投球内容を事前に漏らしたとして連邦起訴された。

両選手は2026年シーズン開幕時点でも無給の出場停止状態が続いており、リーグが処分を下せないまま試合が進むという異常事態となっている。



「250球の不正投球」と拡大する起訴内容



米野球メディア『DiamondCentric』の報道によると、当初の起訴状(2025年11月)では2023年と2025年シーズンの9投球が対象だったが、2026年2月に更新された起訴状では2024年のポストシーズンを含む追加事例が加わった。ESPNは法廷文書を基に、クラセが48試合で不正投球を行ったと報道。さらに別の申し立てでは「不審な投球」が250球に上るとされている。クラセは3度のオールスター選出と3度のア・リーグ最多セーブ受賞を誇り、2023~2025年の直近3シーズンで197試合に登板、115セーブを記録した選手である。裁判は当初2026年5月開始とされていたが、ワールドシリーズ後の11月へと延期された。



「陪審員への影響」を懸念し身動きが取れないMLB



DiamondCentricのスティーブ・ドラムライト記者は、MLBが処分を急がない理由として「有罪判決前に制裁を発表すれば、陪審員の心証に影響し連邦検察側が困る可能性がある」との見方を示した。同様の事情はDV疑惑で係争中のワンデル・フランコのケースにも当てはまり、フランコも6月に有罪判決を受けた後の再審が最近また延期されるなど、MLB側の公式処分は依然として宙に浮いたままだ。ファンや識者からは「MLBは深刻な倫理問題を見て見ぬふりしている」という批判が開幕直後から高まっている。

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