U-17日本代表、U17アジア杯で「偉大なポテンシャル」を示した3名のスター候補
U-17日本代表、U17アジア杯で「偉大なポテンシャル」を示した3名のスター候補

サウジアラビアで開催されているAFC U-17アジアカップ。

U-17日本代表はグループステージを1位で突破し、U-17ワールドカップの出場権こそ手にしたものの、準々決勝で地元サウジにPK戦の末敗退。

大会3連覇を逃している。

多くの収穫と課題を手にした廣山望監督のチーム。今大会に出場した選手の中で非常に高いポテンシャルを感じさせたスター候補3名を紹介する。

吉田湊海

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FW/鹿島アントラーズユース

まずは今大会で「日本代表の10番」を背負った吉田湊海(みなと)。FC多摩ジュニアユースに所属していた中学生時代から“怪物ぶり”を披露していた16歳だ。

高校から鹿島アントラーズユースへ加入すると、1年目からU-18プレミアリーグEASTで得点王に輝くなど大活躍。鹿島のエース、鈴木優磨のように多彩な能力を備えたFWで2列目だけでなく3列目に下がってのプレーも得意としている。

主に3-4-2-1のシャドーでプレーした今大会でも、下りてきてボールの中継点となり、チャンスとあれば全速力で前へ。その中で、エリア内での冷静さと精度を発揮してチーム最多の3ゴールを記録した。

天才・柿谷曜一朗をして「すべてを持っている」と言わしめた逸材。今後どのような選手へ成長していくのか楽しみは尽きない。

長南開史

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MF/柏レイソルU-18

続いては今大会唯一の新高校1年生。今年2月、中学3年生でU-18 Jリーグ選抜に選出され、NEXT GENERATION MATCHで圧巻のゴールを決めた長南開史(ちょうなん かいじ)だ。

長南の特筆すべき点は、常に最初のプレー選択が「前」であること。

仕掛けに入るまでの流れに淀みがなく、相手に対して常時先手を奪うことができる。

そのうえ、技術やスピード、強度を兼ね備え、アイデアも豊富。今大会は基本的に右ウィングバックでの出場だったが、所属の柏レイソルU-18では中盤でもプレーしている。

昨年から柏のトップチームの練習に参加しており、今年はプレシーズンキャンプにも帯同。無限の可能性を持つ15歳への注目度は高まるばかりだ。

元砂晏翔仁ウデンバ

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DF/鹿島アントラーズユース

最後は、準々決勝のサウジアラビア戦に先発した元砂晏翔仁ウデンバ(もとすな あんそにー)。今大会の出場はこの1試合のみだったが、強烈なインパクトを残している。

大会への参加自体、横井佑弥(ガンバ大阪ユース)がコンディション不良のため離脱したことによる追加招集だった元砂。しかし、開催国サウジとの一戦では地元ファンの大声援を前に落ち着いたプレーを披露した。

190cmの長身に卓越した足もとの技術を備えるだけでなく、相手を見てプレーできる点が大きな魅力。フィジカル能力に秀でたDFながら攻撃の“きっかけ”も作り出すことができる稀有な存在だ。

吉田同様、強豪の街クラブであるFCフレスカ神戸から鹿島アントラーズユースの門を叩いた16歳。

元日本代表の小笠原満男氏がコーチ兼アカデミーアドバイザーを務めるタレント軍団でのさらなる成長が期待される。

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