
先日行われたブンデスリーガのレヴァークーゼン戦で先発出場したものの、前半途中で前十字靭帯を損傷する大ケガを負って交代となったホッフェンハイムの日本代表DF町田浩樹。
今回は『前十字靭帯断裂を乗り越えたスター選手」を改めてご紹介しよう。
ラダメル・ファルカオ
スペインでの2シーズンに渡る活躍により、アトレティコ・マドリーのレジェンドとなったコロンビア代表FW。91試合で70ゴールという凄まじい記録を残し、世界トップクラスのストライカーとしての評価を確固たるものにした。
2013年夏にモナコへと移籍したのはある意味驚きであったが、翌年1月に行われたクプ・ドゥ・フランスで左膝の前十字靭帯を断裂したことも驚きであった。
そのため彼は残りのシーズンと2014年のワールドカップを欠場しなければならなくなり、しばらくは以前のようなプレーができずに苦戦したものの、2016-17シーズンには21ゴールを決めて復活をアピールした。
エデル・ミリトン

FCポルトからレアル・マドリーへと活躍の場を移してから、世界トップクラスの一対一を持つディフェンダーとして評価を確固たるものにしたブラジル人選手。
彼は2023年8月に行われたアスレティック・ビルバオ戦で前十字靭帯を断裂して200日以上を欠場。さらに昨年11月にも断裂し、さらに200日をリハビリに費やすことになった。
しかしこの夏ついにピッチへと復帰。クラブワールドカップでプレーすると、さらにリーガでも開幕戦でフル出場。見事なリカバリーを見せた。
ガビ

バルセロナで若くして世界トップクラスのミッドフィルダーと評価されるようになったガビ。10代で数多くの試合に出場したことから、ペドリのように怪我のリスクが心配されていた。
そして2023年11月のスペイン代表戦、ジョージアとの試合中に右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷の大ケガを負い、長期の離脱を余儀なくされた。
しかしながらそれから1年、ガビは選手生命を脅かすような怪我から復帰。348日ものリハビリを経てセビージャ戦に出場し、2024-25シーズンは再び主力選手の一人となった。
フランチェスコ・トッティ

イタリア・セリエAの黄金期を彩ったASローマの「プリンチペ」トッティ。彼が前十字靭帯を断裂したのは、2008年4月に行われたリヴォルノ戦であった。
その結果コッパ・イタリアの決勝戦を欠場しなければならなかったが、手術がうまく行っていた彼は祝勝会に参加し、仲間とともにタイトルを祝った。
ところが、なんと彼はわずか4ヶ月でこの前十字靭帯断裂を克服。およそ90日ほどのリハビリでピッチに復帰し、それから10年近くのキャリアを順調に過ごしていった。
ロベルト・バッジョ

フランチェスコ・トッティとともにイタリア・セリエAの黄金期を彩ったファンタジスタ。ロベルト・バッジョはその中でも怪我に苦しんだキャリアを持っている選手の一人だ。
ヴィチェンツァ時代に18歳で右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷の大ケガを負い、その後フィオレンティーナへ移籍したもののほぼ1年をリハビリに費やした。
また日韓ワールドカップを半年後に控えた2002年1月にも再び前十字靭帯を断裂。わずか80日で復帰を果たしたが、本大会でのイタリア代表メンバーには選ばれなかった。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。