サッカービジネスが拡大するにあたり、選手一人ひとりの価値がうなぎのぼりに上昇しており、近年は移籍金だけで1億ユーロ以上が動くことも珍しくはなくなった。
今回は『Football Transfers』から「1億ユーロ以上で移籍した選手ランキング」のトップ5をご紹介する。
なお、移籍金の額はメディアや資料によって違うが、今回は『Football Transfers』の表記に準拠する。
5位:モイセス・カイセド
退団したクラブ:ブライトン
加入したクラブ:チェルシー
移籍金:1億3400万ユーロ(およそ238.1億円)
エクアドルで数々の有力選手を育てているインデペンディエンテ・デル・バジェから2021年にブライトンへと移籍し、イングランド・プレミアリーグで世界屈指のミッドフィルダーに成長したモイセス・カイセド。
三笘薫らとともにチームの中心として活躍し、中盤のセンターから攻守に絡んでいくボックス・トゥ・ボックス・プレーヤーとして高く評価された。そして2023年夏、数々のクラブと噂になる中でチェルシーへと移籍した。
その契約期間はなんと8年という長期のもので、さらに1年の延長オプションが付随していると言われている。移籍金についても当時プレミアリーグのクラブが支払ったものとしては最高額であった。
5位:ジュード・ベリンガム
退団したクラブ:ボルシア・ドルトムント
加入したクラブ:レアル・マドリー
移籍金:1億3400万ユーロ(およそ238.1億円)
当時イングランド2部を戦っていたバーミンガム・シティで、16歳と38日という年齢にしてプロデビューを果たしたジュード・ベリンガム。しかもそれからまもなくレギュラーを奪取し、世界屈指の天才ヤングスターだと評判になった。
それから順調に成長し、2020年には17歳の誕生日からまもなくボルシア・ドルトムントへの移籍が決定。ドイツ・ブンデスリーガでもすぐに目覚ましい活躍を見せ、3シーズンで公式戦132試合に出場して24ゴールを記録。
マンチェスター・シティやリヴァプールなど数々のビッグクラブが狙う中、レアル・マドリーと6年間の契約を締結。巨額の移籍金が支払われ、スペインへと活躍の場を移した。
3位:アレクサンデル・イサク
退団したクラブ:ニューカッスル
加入したクラブ:リヴァプール
移籍金:1億4500万ユーロ(およそ257.65億円)
エリトリアにルーツを持つスウェーデン代表ストライカー。AIKソルナで16歳にしてデビューし、いきなり得点を奪取。そのインパクトもあって「ズラタン・イブラヒモヴィッチの再来」と騒がれた。
その後ボルシア・ドルトムントへと移籍し、ローン先のヴィレムIIで活躍。2019年にはスペインのレアル・ソシエダへと加入し、2020-21シーズンには17ゴールを決める活躍を見せて評価を高めた。
さらに2022年に加入したニューカッスル・ユナイテッドでは2023-24シーズンに21ゴール、2024-25シーズンに23ゴールと大ブレイク。今年夏には練習参加を拒否するなど移籍を志願し、最終的にリヴァプールへと加入している。
3位:フィリペ・コウチーニョ
退団したクラブ:リヴァプール
加入したクラブ:バルセロナ
移籍金:1億4500万ユーロ(およそ257.65億円)
リヴァプール時代にはユルゲン・クロップ監督の下で大活躍したフィリペ・コウチーニョ。170cm強と比較的小柄な体格であるが、それを補って余りあるテクニックと攻撃センスを持ち、チャンスメイクもフィニッシュもこなす万能アタッカーとして君臨し続けた。
当然ながらそのプレーは注目を集め、2018年1月にバルセロナが高額の移籍金を提示したことで取引が成立。スペインへと活躍の場を移すことになった。
PSGへ去ったネイマールの後釜として大きな期待をかけられたものの、バルセロナでのフィリペ・コウチーニョはなかなか力を発揮できず、怪我にも悩まされた。
2019~2020年にはバイエルン・ミュンヘンへと貸し出されて復活の兆しを見せ、CLでは他でもないバルセロナを相手に2ゴール1アシストの大活躍を見せるなどインパクトを残したが、復帰後は再び大きな負傷で離脱。2022年1月にアストン・ヴィラへと貸し出され、そのまま完全移籍した。
2位:キリアン・エムバペ
加入したクラブ:モナコ
加入したクラブ:PSG
移籍金:1億8000万ユーロ(およそ319.84億円)
現在レアル・マドリーでエースとしての立場を確固たるものにしているキリアン・エムバペ。彼がこの移籍金を記録したのはなんと18歳のころだ。
モナコの下部組織で育ち、16歳でトップチームへと引き上げられた彼は、すぐにウイングのポジションを奪取。
そして2017年にパリ・サンジェルマンが彼の獲得を発表。1年の期限付き移籍であったが、レンタルの期間が終了すると同時に買い取りの義務が発生するという条件だった。
そのため2018年夏にはパリ・サンジェルマンからモナコへと1億8000万ユーロの支払いが約束され、エムバペは「史上最高額の10代選手」となった。
1位:ネイマール
加入したクラブ:バルセロナ
加入したクラブ:PSG
移籍金:2億2200万ユーロ(およそ394.47億円)
今なお移籍金の記録としてトップに立つネイマール。ボーナスを含めずに2億ユーロを超える取引が行われたのは、サッカーの歴史上彼一人だけである。
2013年にサントスからバルセロナへと加入した彼は、リオネル・メッシ&ルイス・スアレスとともに伝説的な3トップ「MSN」を形成し、ゴールとチャンスを量産。数多くのタイトルを獲得し、クラブの黄金期を作り上げた。
しかし2017年夏、カタール資本が注入されてスター選手を求めていたパリ・サンジェルマンが2億2200万ユーロの移籍金を提示。これはネイマールの契約に含まれていたバイアウト条項を満たしており、本人が同意したことで取引は成立。
フランスへと移ったネイマールは、スペイン時代の2倍となる年俸も手にすることになり、クラブの象徴としての扱いを受けた。しかしピッチ上では細かい怪我に悩まされ、度々試合を欠場しなければならず、伝説的な存在にはなれなかった。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

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