
かつて香川真司もプレーしたマンチェスター・ユナイテッドは、1878年に創設されたイングランドの名門クラブだ。
デイヴィッド・ベッカムらを輩出したユナイテッドのアカデミー(ユースチーム)にはある掟が存在した。
これはポール・ポグバがユナイテッドのアカデミーでプレーしていた2011年の写真。
彼を含めて若手選手たちは、黒いスパイクを履いている。
カラフルなスパイクの着用は禁止で、黒一択という掟があったためだ。これはサー・アレックス・ファーガソン元監督が主導して導入したものとされている。
『BBC』によれば、ユナイテッド育ちのイングランド代表MFアンジェウ・ゴメスは、「黒スパイクポリシー」についてこう語っていたそう。
「対戦するチームは、自分たちが履きたかったカラフルなスパイクを履いていた。憧れの選手たちはカラフルなスパイクを履いていたからね。
でも、いま考えると完璧なものだったと思う。なぜなら、みんなが同じ見た目であることを望まれていたからね」
ゴメスは6歳からユナイテッドで育成され、弱冠16歳でトップチームデビューを果たした逸材。彼は「クラブに足を踏み入れた瞬間から、コーチたちが歴史について語ってくれる」とも述べている。
そのゴメスは2000年生まれの24歳。2001年にユナイテッドからリールへ移籍し、来季からはマルセイユでプレーすることが決まっている。