世界最速でW杯予選突破を決めた日本代表と同じアジア最終予選グループCで最下位に沈んでいる中国。
2002年日韓大会を最後にW杯から遠ざかっているなか、近年は、日本人の指導者を招聘してきた。
このほど、U-16中国代表は、地元フフホト市で開催された4か国によるトーナメントで優勝。 5月28日のサウジアラビア戦には2-1で勝利、30日のベトナム戦は2-2で引き分けたが、1日のオーストラリア戦には5-2で大勝した。
これを受けて、中国の『163』は、「日本人監督の非情采配。問題児のスター選手を追放後、中国代表が奇跡の優勝」と伝えていた。
「中国サッカーは常に『過大評価』と『悲観』を繰り返していると言う人もいるが、今回は本当に偏見を捨てるべきなのかもしれない。
U-16代表の優勝は、運や相手の結果によるものではなく、2000年以降に生まれた若い選手たちが技術、意識、そして闘志を駆使して勝ち取ったものだった。
果敢な突破からのパス、絶妙な連携を見せ、ボールを失っても2分以内に素早く奪い返すこともできる。こういった精神こそが、中国サッカーに最も欠けている薬なのだ。
このチームの変貌は、日本人の上村健一監督(※実際には浮嶋敏監督)の厳しさと叡智と切り離すことはできない。
規律違反を犯したスター選手を排除し、戦術を徹底的に磨き上げた結果、2024年のルーマニア戦での0-4の敗北という影から抜け出し、今や日本や韓国と互角に戦えるまでに成長した。さらに重要なのは、新たな選手たちが台頭していること」
監督のマネージメントが高く評価されているようだ。
※追記: 現地メディアは上村健一監督としていたが、今大会のU-16中国代表を指揮していたのは浮嶋敏監督の模様。
上村監督はすでにU-17中国代表の指揮官を退いており、複数の中国メディアは5月4日に『広州が元-U17中国代表監督の上村健一氏がクラブに加入したことを正式に発表。ユーストレーニングディレクターとトップチームのヘッドコーチを務めることになる』と報じていた。
また、中国の『SOHU』は、今大会の優勝を受けて、「U-16中国代表が優勝、浮島監督はもっと信頼されるべきだ。中国サッカー協会が浮島監督にさらなる信頼と機会を与えてくれることを願う。彼が中国サッカーの埃の下に埋もれた未研磨の宝石を真に発掘し、それを披露してくれることを」と伝えている。