
2部降格となったチームからステップアップするケースは多く、中でも個人で好成績を残した選手には多くの注目が集まる。
今回は今季降格が決まったチームの中から、目立った活躍を見せた選手たちを見ていきたい。
リーフ・デイヴィス
所属クラブ:イプスウィッチ(イングランド)
リーフ・デイヴィスは、いま注目される25歳の左サイドバックだ。
これまではリーズやボーンマスでプレーしてきた選手だが、出場機会には恵まれなかった。ただ2022年にイプスウィッチへ加入して以来、急成長を遂げている。
3部リーグでは主力としてアシストを量産。昇格して迎えた昨季はチャンピオンシップ(2部)で引き続き活躍し、1部昇格に貢献した。
そして今季はプレミアリーグでもチームを牽引。クラブの最終順位は19位と1年で降格が決まったが、自身はプレミアでトップクラスのチャンスメイク力を誇り、その評価を大きく高めている。
ガエターノ・オリスターニオ

所属クラブ:ヴェネツィア(イタリア)
イタリアの若手アタッカーであるオリスターニオは、インテルの下部組織で育った選手だ。
プロキャリアは、ローン先のオランダ2部フォレンダムでデビュー。昨季イタリアへ復帰してカリアリへと貸し出され、セリエAデビューを果たすとともに2得点をマークした。
迎えた今シーズンは昇格チームのヴェネツィアへ完全移籍で加入すると、主力として重用され3ゴール3アシストをマークする活躍を見せた。
ただチームは19位と奮わず、チームは再びセリエBで戦うこととなった。
アルベルト・モレイロ

所属クラブ:ラス・パルマス(スペイン)
ラス・パルマスの若き10番は、キューバ国籍を持つ21歳のスペイン人選手である。
ユース時代から地元クラブであるラス・パルマスで育成され、17歳でトップチームデビュー。初年度から2部リーグで出場機会を得た。
2年目には主力に定着し、1部リーグ昇格に貢献した。昨季は1部でも活躍を続け、迎えた今季は6ゴールをマークしている。
攻撃の中心を担ったものの、チームはラ・リーガで19位に沈み2部降格に。若き10番の未来はどうなるだろうか。
ズリコ・ダヴィタシュヴィリ

所属クラブ:サンテティエンヌ(フランス)
ズリコ・ダヴィタシュヴィリは、24歳のジョージア代表ウィンガーだ。
若手時代はルビン・カザンなどロシアのクラブを転々としたが、2022年には母国リーグへ復帰している。
ただここでの活躍がきっかけとなり、その直後にボルドーへと移籍。フランス2部で結果を残すと、今季は1部へ昇格したサンテティエンヌへ加入した。
すると9ゴール8アシストとブレイク。一方チームはリーグ・アンで17位に終わり、再び降格することとなった。
町野 修斗

所属クラブ:ホルシュタイン・キール(ドイツ)
日本代表に復帰した町野修斗も、来シーズンが気になる一人であろう。
2022年ワールドカップで出番を得られなかった25歳は、一昨年夏に湘南ベルマーレからホルシュタイン・キールへと加入。ドイツ2部では即戦力として活躍し、5ゴールをマークして1部昇格に貢献した。
ブンデスリーガデビューとなった今季はさらに数字を伸ばし、リーグでは11得点をマークして二桁ゴールを達成。また得点以外にもチャンスメイクなど様々な役割をこなし、チームを牽引した。
キールはリーグ17位に終わり、1シーズンでの2部降格が決定した。現在はその去就が注目されている。