2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表。
9日にはW杯共催国のひとつであるアメリカとアウェイで対戦する。
そうしたなか、英紙『Guardian』は、「韓国に不甲斐ない敗戦を喫したアメリカ代表が日本相手に警戒すべきこと。アメリカは東アジアの強豪国との厳しい試練に直面する。日本は2026年W杯で歴史を刻む野望を抱く相手だ」と伝えている。
さらに、「最も視野の狭い韓国ファンでさえ、日本がアジア勢の中でアメリカに最も厳しい試練を与える相手であることを否定しないだろう」と指摘。
そのうえで、日本代表を率いる森保一監督についてはこう評している。
「多くのアジアサッカー連盟加盟国は、特に大きな大会が近づくと外国人監督に頼る傾向がある。アジア人監督の大陸外での評価は皆無であり、大陸内でもそれほど高くない。そのため、森保監督は例外的な存在だ。
2018年に就任した当時、7年後も彼がチームに留まるとは誰も予想していなかっただろう。
一部からは保守的すぎると批判され、チームの真価を引き出していないと批判されたにもかかわらず、物静かなこの指揮官はサムライブルーを強豪チームへと育て上げた。クラブチームのような雰囲気、明確なプレースタイル、そして時に実験的な采配もいとわない。
2022年W杯での好成績、2024年アジアカップでの残念な結果、そしてその後の好成績とパフォーマンスを考えると、2026年W杯は彼にとって最大の試練となるだろう。
日本のレベルが向上し、選手たちが一流の戦術家たちのもとで練習するためにヨーロッパへ渡る中、国内の指導水準がそれに追いついていないのではないかという懸念もある。
現状では、森保監督のような指導者がヨーロッパで仕事をする機会を与えられることはほぼ考えられない状況であり、これは少し不公平(な指摘)だ。
したがって、アジアの監督ができる最善策は、世界レベルで成功を収め、より名声のある監督たちを打ち負かすこと。アメリカとマウリシオ・ポチェッティーノ監督はまさにその条件を満たしている」
森保監督は2018年の就任以降、日本代表での96試合で67勝12分17敗という戦績を残してきた。
一方、ポチェッティーノ監督はエスパニョールやサウサンプトン、トッテナム、PSG、チェルシーというクラブチームでの指揮を経て、2024年途中からアメリカ代表を率いている。