Qolyアンバサダーのコラムニスト、中坊コラムの中坊氏によるコラムをお届けします。

サッカー界ならではの素晴らしい制度、連帯貢献金

8月9日、日本代表DF板倉滉が、オランダのアヤックスに移籍することが発表された。

ドイツメディア『スカイ』記者の報道によれば、アヤックスからドイツのボルシアMGへ1050万ユーロ(約18億円)+追加ボーナス200万ユーロ(約3億円)の移籍金が支払われるという。

その際、国内サッカーファンとして気になる点は、連帯貢献金がいくら支払われるのか、というポイントだ。

連帯貢献金は、FIFAの規約に基づく国際ルールであり、満12歳から23歳までに所属した全てのクラブに対して移籍金に応じた金額を分配するもの。板倉の場合、21歳まで在籍していた川崎フロンターレ・ベガルタ仙台に連帯貢献金が支払われる。

実際にいくら受け取るのか、最大の金額は以下の通りである。※1ユーロ172円で計算

・川崎 (3.5%)6,300~7,500万円
・仙台 (0.5%)900~1,100万円

《内訳》
※板倉滉は1月生まれ

2009年 川崎U-15 12歳 0.25% 450~540万
2010年 川崎U-15 13歳 0.25% 450~540万
2011年 川崎U-15 14歳 0.25% 450~540万

2012年 川崎U-18 15歳 0.5% 900~1,100万
2013年 川崎U-18 16歳 0.5% 900~1,100万
2014年 川崎U-18 17歳 0.5% 900~1,100万

2015年 川崎 18歳 0.5% 900~1,100万
2016年 川崎 19歳 0.5% 900~1,100万
2017年 川崎 20歳 0.5% 900~1,100万
2018年 仙台 21歳 0.5% 900~1,100万

つまり、国内のクラブへトータル約7,200~8,600万円が支払われる(移籍金報道を元にした推定)。

今年の夏、ヨーロッパの移籍市場において町田浩樹(450万ユーロ:7.7億円)、渡辺剛(900万ユーロ:15.5億円)に続いて板倉(1250万ユーロ:21.5億円)も移籍となったが、日本代表スタメンのCBということもあり、さすがの移籍金額となった。

そのため、連帯貢献金として川崎が手にする金額は大き。(金額はいずれも推定)。

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