代表戦後に選手7人が行方不明…19年ぶり国際大会出場快挙の陰で浮かぶ“亡命”の現実

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アフリカの国際舞台での勝利の裏側で、選手の“失踪”という異例の事態が再び起きた。



イギリス公共放送『BBC』は現地時間6日、エリトリア代表の7選手が海外遠征後に行方不明になったと報じた。

事実上の亡命とみられている。



チームはエスワティニ代表との試合に勝利し、約19年ぶりにアフリカネイションズカップ予選のグループステージ進出を決めたばかりだったが、その直後に主力を含む複数選手が姿を消した。



報道では、選手の一部が南アフリカで目撃されたという情報のほか、最終的にエリトリアへ帰国したのは24人中わずか3人にとどまったという。こうした事例は今回が初めてではなく、過去にも代表や年代別チームで遠征中に集団で帰国を拒否するケースが繰り返されてきた。



背景には、同国の厳しい国内事情があると指摘される。エリトリアでは無期限ともいわれる徴兵制度が存在し、若者は長期間にわたり軍や国家業務に従事させられるという。また、言論や移動の自由が大きく制限されるなど、人権状況は国際的にも厳しい評価を受けている。



こうした環境から逃れるため、海外遠征は選手にとって数少ない“出国の機会”となり、亡命を選択する動機となっている。



実際、過去には代表チームの大半が帰国しなかった例や、遠征先で難民申請を行うケースも相次いでおり、サッカー界にとって深刻な問題となっている。政府側はこうした批判を否定しているが、国外への大量流出は現在も続いているのが現状だ。



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歴史的勝利の歓喜の裏で繰り返される“失踪劇”は、エリトリアという国家の構造的課題を映し出していると言えそうだ。



筆者:江島耕太郎(編集部)

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