日本体育大がインカレ準決勝敗退…“ボランチ2年目”宮下菖悟主将は「後悔はない」と胸を張る

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[第74回全日本大学サッカー選手権大会決勝ラウンド準決勝、日本体育大 0-3 筑波大、12月24日、栃木・カンセキスタジアムとちぎ]



日本体育大は全日本大学サッカー選手権(インカレ)決勝ラウンド準決勝で筑波大に敗れて大会を後にした。



この日、ボランチで先発したMF宮下菖悟(しょうご、4年、FC東京U-18)主将は、90分間攻守に渡ってほん走したが、一歩及ばず。

同大は2016年大会以来9年ぶりの決勝進出を逃した。



準決勝敗退も「後悔はない」



試合終了を告げるホイッスルが鳴った瞬間、宮下はピッチに崩れ落ちた。



「1年生のときは、キャプテンをやろうとは考えていなかった」という宮下だが、「たくさんの人や仲間のおかげで、本当にいい思い出ができた」と、主将としてチームの先頭に立ち続けたこの1年を回想し、思いがあふれた。



日本体育大がインカレ準決勝敗退…“ボランチ2年目”宮下菖悟主将は「後悔はない」と胸を張る
画像: 試合終了のホイッスルとともにピッチにひざをつく宮下(写真 縄手猟)

試合終了のホイッスルとともにピッチにひざをつく宮下(写真 縄手猟)



日本体育大はこの試合、立ち上がりに先制点を許し、前半から苦しい展開が続いた。それでも、後半2分にFW天野悠斗(1年、ガンバ大阪ユース)を投入して流れを手繰り寄せると、同4分、6分と立て続けに決定機を創出。



だが後半25分に、筑波大に追加点を奪われると、試合終了間際にも3失点目を喫して万事休す。後半の決定機喪失が響いた悔しい敗戦だった。



日本体育大の背番号6は、「(チーム)全員で最後まで戦ったので、後悔はないです」と、決勝進出を逃すも胸を張った。



FC東京のアカデミーで育成された宮下は、大学入学前までサイドバックとサイドハーフでプレーしていた。



同選手が2年生に進学したときに矢野晴之介監督から、ボランチへのポジション変更を提案された。



それまでサイドプレーヤーとして活躍してきた宮下は「最初はびっくりした」と当時の率直な感想を明かした。



日本体育大がインカレ準決勝敗退…“ボランチ2年目”宮下菖悟主将は「後悔はない」と胸を張る
画像: ボールを奪いにいく宮下(写真右 縄手猟)

ボールを奪いにいく宮下(写真右 縄手猟)



ボランチへポジション変更した当初は、サイドでのプレーとは異なるタスクに慣れず、悩んだ時期もあった。

それでも宮下は「それが自分の中でターニングポイントになった」と振り返り、徐々に自らの強みである豊富な運動量やボール奪取の能力を生かせるようになった。



「サッカー選手としての幅も広がりましたし、矢野さんに感謝しています」と、恩師へ感謝の言葉を述べた宮下は、フランス代表MFエンゴロ・カンテ(サウジアラビア1部アル・イテハド)を彷彿とさせる小柄なボールハンターに成長。



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今後も「ボランチで勝負していきたい」と意気込んでおり、Jリーグクラブのスカウトも注目する日本体育大の背番号6の去就に注目だ。



(取材・文・写真 縄手猟)

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