プレシーズンツアーで日本と韓国を訪れた世界的強豪のバルセロナ。

韓国ではイ・スンウとバルサ選手との対面も話題になっていた。

27歳になったイ・スンウは、かつて『韓国のメッシ』と期待され、バルサの下部組織で育成されていた元神童だ。

だが、バルサが18歳以下の選手獲得ルールに違反したとして、FIFAから制裁処分を科された影響により、18歳になるバルサでの公式戦出場ができなくなった。

同じ状況に置かれた久保建英はバルサ退団を選んだ一方、イ・スンウは出場停止が終わるまで残留。

ただ、トップデビューを果たせずにバルサを退団すると、ヴェローナ、シント=トロイデン、ポルティモネンセを経て韓国に帰国した。現在は全北現代に所属しているが、期待されたほどの成長できなかったというのが現実だ。

そうしたなか、韓国の『Xports News』は、「衝撃的!『日本人ではなく韓国人がイ・スンウを密告』”韓国のメッシ“の成長を阻んだのは誰か?スペインメディアが再検証」と伝えていた。

「今月初めにバルサが韓国遠征を行ったことを受け、イ・スンウが過去に受けたFIFAの懲戒処分が再び注目を集めている。

『韓国のメッシ』の異名を持つイ・スンウは、バルサのユースチームでプレーして育った。だが、彼の夢は、2013年初頭に終わりを迎えた。FIFAはイ・スンウを含むバルサのユース選手6名を公式戦から追放。現日本代表の久保建英もFIFAから処分を受けた。

FIFAは、18歳未満選手の国際移籍を、両親がサッカーとは関係のない仕事に就き、国内に居住している場合に限って許可している。

この規定は、南米、アフリカ、アジアの選手が幼い頃からサッカーだけに専念することを防ぐことを目的としている。イ・スンウは寄宿舎などで学校に通い、サッカーと学業を両立させていたが、FIFAは彼らに寛大な処置を与えなかった。

最近、スペイン紙『AS』もこの事件を報じた。

『イ・スンウらは2013年にFIFAの制裁を受け、バルセロナでプレーすることができなくなった。もしそのような制裁がなければ、ソウルに到着したバルセロナ選手団に韓国人選手が含まれていたかもしれない』

2013年から2016年まで、イ・スンウはバルサ下部で公式戦に出場できず、水原FCなどのクラブでトレーニングを行い、FIFAの制裁解除を待った。一方、久保は日本に戻り、FC東京と契約した。

2016年に出場停止処分が解除された後、イ・スンウはUEFAユースリーグ準々決勝で決勝点を挙げ、翌年にはバルサチデビューも果たした。

しかし、もしイ・スンウが成長期に公式戦に出場し、適切なトレーニングを受けていたら、より大きな成功を収めていたかもしれない。スペインメディアもこの点について遺憾の意を表した。

イ・スンウがFIFAから出場停止処分を受けた際、スペインメディアは「当初は日本人がFIFAに通報したとされていたが、韓国人が通報した可能性が高い」と報じ、物議を醸した。最近では別のメディアも「韓国人がイ・スンウを騙した」と主張した」

イ・スンウはFIFAの処分がなければ、バルサで活躍できていたかもしれないという主張だ。

また、彼をFIFAに通報したのは、日本人ではなく、韓国人だったようだ。

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