10月1日から東京の駒沢オリンピック公園で開幕する「ワールドサッカーフェスタ70+ 2025 TOKYO」。
日本のほか、世界各国の代表チームが東京に集結。
ドイツメディアの『Kölnische Rundschau』では、その70歳以上のカテゴリーでドイツ代表の一員となっているベルント・ハンネス氏を特集していた。
ハンネス氏は現在73歳で、1962年にSpVgローゼンバッハというクラブでキャリアをスタートさせた選手だという。それから長くアマチュアでプレーを続け、40歳以上のカテゴリーから30年以上にわたってドイツ代表に選ばれてきたとのこと。
なお、1977年に地域選抜戦で日本代表チームとの親善試合を行ったことがあり、その際にはドイツに移籍する前の奥寺康彦と対戦しているとか。
攻撃的なポジションならばどこでもこなすことができ、背番号「16」を愛しているハンネス氏は、日本での世界選手権に向けて以下のようにコメントしているという。
「仲間たちはみんな同じ目標を持っている素晴らしい人々だ。私は前線ならばどこでもプレーできるよ。準備はハードだったが、自分の体の声に耳を傾けてやりすぎないようにする必要があった。
普段は緊張しない方だが、試合がこんなに近づくとピリつくね。どんな試合になるのか予想はつかない。でも体力的にもチーム的にもしっかりと準備してきたよ。
日本でゴールを決めることは夢だね。ただ一番の問題は、食事の時にどうやって箸を持てばいいのかわからないということだ。孫から箸はもらったが、まだ練習していないからね」
なお、ハンネス氏はなんと2022年の初頭にアキレス腱を断裂する大怪我を負ったという。70歳を超えての致命的な負傷にもかかわらず、彼は1年にわたってリハビリを行い、ドイツ代表に復帰するまでに回復したという。
「ワールドサッカーフェスタ70+」は10月1日から3日にかけて行われ、ハンネス氏が出場するO-70のカテゴリは参加する12チームが3日間でそれぞれ30分ハーフの5試合を戦う予定となっている。
その12チームの内訳は、日本から3チーム、アメリカから4チーム、そして台湾、オーストラリア、イングランド、ウェールズ、ドイツがそれぞれ1チームずつだ。
また、O-75は全10チームで争われ、日本から3チーム、アメリカから2チーム、さらに同じく台湾、オーストラリア、イングランド、ウェールズ、ドイツの代表が参加する。
さらにO-80は4チームがエントリーしており、日本代表、国際チーム(アメリカ、オーストラリア、ドイツ、日本の合同)、アメリカチーム(アメリカとカナダとの合同)、神奈川ユナイテッド(日本、カナダ、アメリカ、イングランドの合同)で行われる予定だ。