WEリーグの日テレ・東京ヴェルディベレーザは30日、三菱重工浦和レッズレディースのMF猶本光が完全移籍で加入することが決まったと発表した。

猶本は1994年3月3日生まれの31歳。

福岡で生まれ育ち、福岡J・アンクラスで成長。2012年、筑波大学への進学を機に浦和レッズレディースへ加入した。

世代別代表の主力として活躍したこともあり、2014年には早くもなでしこリーグのベストイレブンに選出。2018年夏から1年半、ドイツのフライブルクでもプレーした。

2023年の女子ワールドカップで初の大舞台を経験し、パリ五輪での活躍も期待されたが、2024年1月に左膝前十字靭帯を損傷。長期離脱を余儀なくされ、2024-25シーズンのWEリーグでは3試合の出場にとどまっていた。

以下は移籍を決断した猶本のコメント。

日テレ・東京ヴェルディベレーザ公式

「日テレ・東京ヴェルディベレーザのみなさん、今シーズンから加入することになりました猶本光です。

日本の女子サッカー界をリードする名門クラブの一員になれたことを嬉しく思います。

WEリーグ、AWCL、皇后杯、リーグカップ、"4冠"を目指すこのクラブで、チームの勝利に貢献できるよう、全力で戦います!

一日も早くこの新しい環境とチームにフィットし、みなさんの前でプレーできる日を楽しみに、しっかりと準備していきます。

今シーズンからどうぞよろしくお願いします!」

三菱重工浦和レッズレディース公式

「高校卒業後、そしてドイツから帰国してからも長くお世話になったクラブを、このたび離れることになりました。

なかなか結果が出ず苦しい時期が何年も続いたレッズレディースが、『強い』と言われるチームにまで成長していく過程を目の当たりにし、その中で一緒に戦えたことは私にとってかけがえのない財産です。

みんなで何かを成し遂げたときの喜びと達成感は、これまで感じたことのないほど素晴らしいものでした。そして、ずっと目標にしていた優勝を手にしてもなお、満足はできず、もっと成長を追い求めている自分にも気づかされ、そんな贅沢な感覚を教えてもらえて感謝しています。

一時代を築いたレッズレディースの一員としてその場にいられたことを誇りに思います。

ピッチに花が咲くように、みんなの笑顔が広がる輪の中にいられることが幸せでした。輝くみんなの笑顔は、胸に刻まれた星とともにこれからもずっと残り続けます。

サポーターのみなさんの前で、たくさんの声援を受けながらプレーできたことは、本当に幸せな瞬間でした!どんな時も選手たちを応援し、励まし、支えてくれてありがとうございました!

今は別の道を行くことになりますが、日本にいるのでまたすぐにお会いしましょう」

リーグ3連覇を逃した浦和レッズレディースは選手の移籍が相次いでおり、先日、主力MFの塩越柚歩が同じく“新王者”日テレ・東京ヴェルディベレーザへ移籍している。

編集部おすすめ