
サッカーにおいては選手とクラブとの間の契約が非常に重要な意味を持っている。その中には「この額以上のオファーがあれば、クラブは退団を拒否できない」という条件、いわゆる「契約解除条項」が含まれていることも。
今回は『Football Faithful』から「契約解除条項があるプレミアリーグの期待株5名」をご紹介する。
ディーン・ハイセン
所属:ボーンマス
契約解除条項の額:5000万ポンド(およそ94.23億円)
今シーズンのプレミアリーグで飛躍的な成長を遂げたセンターバックのディーン・ハイセン。ユヴェントスから加入した彼は19歳にしてイングランドのトップディヴィジョンに適応し、スカウトの注目を集めている。
先日20歳になったオランダ出身の彼は、3月にスペイン代表に招集されてデビューを果たし、そこでも堂々たるパフォーマンスを見せていた。
契約解除条項は5000万ポンドに設定されており、レアル・マドリー、リヴァプール、ニューカッスル、バルセロナなど多くのビッグクラブが関心を示していると報じられている。
マテウス・クーニャ

所属:ウォルヴァーハンプトン
契約解除条項の額:6250万ポンド(およそ117.78億円)
1月のマーケットでも移籍の噂があったブラジル人FW。25歳の彼は今季のウォルヴァーハンプトンで目覚ましい活躍を見せ、14ゴールを記録している。
ウォルヴァーハンプトンのプレミアリーグ残留を果たすために契約を更新したばかりであるが、彼自身は「そのあとはステップアップする必要がある」と話しており、移籍には前向きだ。
1月にも数多くのクラブからオファーがあったと伝えられており、この夏のマーケットでは即戦力として注目されそうだ。
リアム・デラップ

所属:イプスウィッチ・タウン
契約解除条項の額:3000万ポンド(およそ56.54億円)
イプスウィッチ・タウンが2000万ポンドもの資金を投じてマンチェスター・シティから獲得したリアム・デラップ。それはとても安い買い物になったといえる。
22歳の彼は今季12ゴールを決める活躍を見せており、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナム・ホットスパー、チェルシーなどが関心を持っているという。
クラブが降格した場合、3000万ポンドの契約解除条項が活性化される。ビッグクラブにとってはかなりお買い得な選手になりそうだ。
モハメド・クドゥス

所属:ウェストハム・ユナイテッド
契約解除条項の額:8500万ポンド(およそ160.18億円)
2000年生まれのガーナ代表MFモハメド・クドゥス。アヤックスから3800万ポンドの移籍金で加入したばかりだが、プレミアリーグ初年度で14ゴールを決めた。
今季はやや苦戦しているものの、彼に対する関心は相変わらず高いものがある。リヴァプールやアーセナル、ニューカッスル、チェルシーなどが興味を示す。
ただ、8500万ポンドという契約解除条項は決して安いものではなく、サウジアラビアリーグのクラブが最も有力な移籍先であるとも。
エベレチ・エゼ

所属:クリスタル・パレス
契約解除条項の額:6000万ポンド(およそ113.07億円)
クリスタル・パレスは過去2年間エゼに対するオファーを拒絶し続けていたが、27歳になった今夏のマーケットでは移籍を阻止できない可能性が高い。
攻撃陣に補強が必要なマンチェスター・シティやトッテナム・ホットスパーなどが関心を持っていると言われており、エゼ自身もステップアップが必要なタイミングだ。
契約解除条項の額は6000万ポンドとなっている。安い額ではないものの、プレミアリーグやイングランド代表での実績を見れば妥当な価値だ。