
[J2第20節、ブラウブリッツ秋田 2-3 モンテディオ山形、6月22日、秋田・ソユースタジアム]
山形に敗れた秋田は今季2度目の連勝を逃した。
この日5試合ぶりに先発出場した秋田DF尾崎優成は土砂降りの中で守備に奮闘するも、惜しくも1点差に泣いた。
自分と向き合いながら秋田で成長
激しく降りしきる雨の中、尾崎は自分の仕事を完遂するために愚直にプレーした。
降雨の影響でボールが滑りやすい状況だったが、身体を張ったパスカットや危険な位置へのカバーリングなどで存在感を見せた。
この日5試合ぶりに先発し、守備に奮闘した秋田DF尾崎(左)ただ後半41分の山形FWディサロ燦シルヴァーノのシュートに体を投げ出してブロックキングに入るも、決勝点を許してしまった。
「3失点もしてしまったので、すごく責任を感じています。(降雨の影響で)ロングボールが伸びる感覚がすごくあったので、いつもより倍ぐらいやりにくかった。もう少し自分たちが予測を持ってやれば良かったと思います」と肩を落とした。
開幕戦から5試合連続で先発出場を果たしたが、その後6試合を欠場。この日は5試合ぶりにスタメン復帰と、中々定位置をつかめずにいる。
出場できない時期は自主練に精を出した。
「自分の苦手なところにフォーカスして、練習が終わった後の自主練が一番大事なところだと思っています。練習しかないと思っていますし、強度を上げてトレーニングをしていました。
昨季J1を2連覇した王者神戸のアカデミーで育った背番号19は、秋田でさらなる成長を遂げて神戸帰還を目指している。
尾崎は最も注力している部分を精神面だと強調した。
「フィジカル能力、戦術のところよりは、心の部分が一番大事だと思っています。自分がどうあるべきか、どういうモチベーション、どういう心の持ちようでサッカーをするか。一番自分のパフォーマンスに影響していると思うので、自分と向き合いながら。メンタルの部分が一番大きいと思います」とメンタル面のさらなる成長を誓った。
次節は28日午後7時にレノファ山口と敵地で対戦する。尾崎は「自覚と責任を持って、何センチ、何ミリというところをしっかり詰められるように、練習からやりたいと思います」と意気込んだ。
(取材・文 高橋アオ)