かつて香川真司もプレーした名門マンチェスター・ユナイテッドは近年低迷が続いている。

昨シーズンはプレミアリーグで15位に沈み、今シーズンも開幕4試合で1勝1分2敗。

14日には宿敵シティとのダービーで0-3という屈辱的な敗北を喫した。

2024年11月に招聘されたポルトガルの若き智将ルベン・アモリン監督のもとでの47試合は18勝9分20敗と負け越し。勝率36%は、第二次世界大戦以降のユナイテッド監督の中でワースト。

そうしたなか、ユナイテッド史上最多ゴールを記録を持つ元イングランド代表ウェイン・ルーニーが現在のチームに言及。『BBC』の番組でこう指摘していた。

「監督と選手たちに対して、できる限り前向きにサポートしたい。だが、ここで『進歩が見られる』とか『近い将来結果につながる兆しがある』などと言うのは非常に難しい。

そうした兆候は全く見られず、非常に厳しい状況だ。(シティ戦)終盤、ユナイテッドサポーターが帰路につく光景を目にした。サポーターがアモリンの名前を歌っているのが聞こえたが、ファンが試合を去っていくという事実こそが、最も雄弁に物語っていると思う。試合は終わったのだと悟り、目の前の光景に深く失望したのだろう。この先どう続くのか、見通しが立たない。

昨年、エリック・テンハフが解任されてルベンが就任した際、戦術の変化について語られていた。監督が自分に正直に自己分析すれば、状況は悪化していると思う。

(アモリン監督が率いたプレミアリーグ31試合での勝点31は)多くのシーズンで、降格圏レベルの成績だ。新たなスタイルを確立しようとする際、重要なのはその過程でも試合に勝つこと。

(3-4-3)システムの問題は、中央に2人のMFを配置することだ。選手たちはピッチの全幅をカバーし、前後に動き回るだけのエネルギーと脚力を持っていない。中盤で圧倒され、押し込まれる。

聞いてくれ、俺にも監督経験がある。どう機能するかは分かっているし、他人からフォーメーションを批判される気持ちも理解できる。だが今回はあまりにも明白だ。苦戦しているなら、中盤に3人を配置して競争力を確保しなければいけない」

アモリン監督の3-4-3システムでは、ボランチが2枚になる。ルーニーはそのシステムは機能していないので、中盤の枚数を増やすように提言したようだ。

その2枚はブルーノ・フェルナンデスとカゼミロが組むことが多いが、ユナイテッドのレジェンドであるポール・スコールズは、ブルーノ・フェルナンデスはより攻撃的な”10番“で起用すべきとも提言している。

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