元日本代表DF初瀬亮(現ガンバ大阪)が昨シーズン所属したことで知られる英2部シェフィールド・ウェンズデイ。
同クラブは、財政難の影響で選手やスタッフに期日通り給料を支払っていないとして、各所から非難を受けている。
そうした状況下で、シェフィールド・ウェンズデイのサポーターたちは黄色と黒のタオルなどを用いて現オーナーへの抗議活動を行っている。
27日の試合では、クラブのマスコットキャラクターであるバニー・アウルまでもがタオルを掲げ抗議活動に参加する事態となった。
⚫️ Barney knows ⚫️
Solidarity #SWFC pic.twitter.com/wFGdQ1ZSkr
Sheffield Wednesday Supporters' Trust (@SWFCTrust) September 27, 2025
試合後、バニー・アウルは自身のSNSで声明を発表した。
「私はまずファンであり、次に従業員です。18歳のときから愛するクラブで働き始めて、今年で20シーズン目になります。私はファンと共にいます。彼らがいなければ、シェフィールド・ウェンズデイは存在しません。
私は試合当日のスタッフで、警備員と同じように給料をもらっています。今のところ個人的には給料面で問題はありませんが、お金のためにやっているわけではありません。ファンとエンブレムのためにやっています。これは私の主な仕事ではないので、私は発言できる立場にいます。多くのスタッフはそうではない。発言できないすべてのスタッフに共感と敬意を示し続けてください。
献身的な同僚たちが沈黙によって士気を下げていくのを見るのは辛かった。彼らの給料、役割、そしてクラブの将来についての明確なコミュニケーションの欠如は、本当に大きな負担となっている。他の多くの人々と同様に、オーナーの変更こそがクラブの長期的な将来、そしてここで働くスタッフの当面の短期的な安定を守る唯一の方法だと私は信じている。
私のプロフィールに書いてある通り、これは私の意見であり、シェフィールド・ウェンズデイ・フットボールクラブの意見ではありません。私の意見や行動はクラブやサポーターのグループ、団体から独立しています」
給料が未払いとなっているスタッフを心配し、サポーターたちと同様にオーナーの交代を訴えていた。
欧州サッカーにおいても、マスコットがクラブに意見表明を行うといった出来事は“異常事態”である。クラブの経営陣は、改めて経営体制が問われる状況と言えるだろう。