J3の高知ユナイテッドSCは23日、秋田豊監督がトップチーム監督を退任することになったと発表。あわせて、白石尚久氏が新監督に就任することを明らかにした。
今季J3へ初参入した高知だが、就任1年目の秋田監督にパワーハラスメント(パワハラ)疑惑が浮上。同監督は6月29日から休養し、代わりに神野卓哉ヘッドコーチが監督代行を務めた(※神野氏は9月10日、コーチ・クラブ双方合意の上、契約を解除)。
問題が長期化したなか、9月19日に秋田監督が個人として記者会見を開き、辞意を表明。そして翌20日、クラブが記者会見を行い、第三者委員会により秋田監督の言動がパワハラに認定されたと発表したことで一旦の区切りを迎えた。
今回、秋田監督の退任とともに発表された新指揮官、白石尚久氏は、スペインやオランダ、ベルギーなど欧州で指導者としてのキャリアを積み重ねてきた49歳。UEFAプロライセンスを持ちトップチームを率いた経験もある。
初の日本での指揮となる白石氏は監督就任にあたり以下のようにコメントしている。
「このたび、高知ユナイテッドSCの監督に就任することになりました。
このような機会をいただけたことに、クラブ関係者の皆さま、そして応援してくださるすべての方々に心から感謝申し上げます。
シーズン途中からの就任となりますが、選手やスタッフと共に一丸となり、クラブのために全力を尽くしてまいります。
ファン・サポーター・スポンサーの皆様、熱いご声援よろしくお願いします」
一時は本田圭佑のパフォーマンスアナリストを務めていたことでも知られる白石氏。直近では、2024-25シーズンに英2部のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンでテクニカルアシスタントを務めていたとのことだ。
ピッチ外での騒動もあり、高知ユナイテッドSCは現在6連敗中の16位と苦しんでいる。
難しい状況に置かれたチームを、白石監督がどのように導くのか。高知は今週末、27日(土)にギラヴァンツ北九州とのアウェイゲームに臨む。