かつて細貝萌氏もプレーしたドイツの強豪レヴァークーゼン。

昨シーズンまで指揮官を務めたシャビ・アロンソ監督がレアル・マドリーに引き抜かれたため、オランダ人のエリック・テンハフを新指揮官に招聘した。

55歳のテンハフ監督はアヤックスでの手腕が評価され、2022年夏に苦しむ名門マンチェスター・ユナイテッドに着任すると、クリスティアーノ・ロナウドらと対立しながらも2024年10月まで指揮を執った。

そして、今年7月からレヴァークーゼンを率いることになったのだが、わずか3試合で解任されることになった。

DFBポカール(ドイツカップ)では格下のゾネンホフ・グロスパッハを4-0で下したが、ホッフェンハイムとのブンデスリーガ開幕戦は1-2で敗北、第2節でもブレーメン相手に2点リードを守れずに3-3の引き分けに終わった。

レヴァークーゼンは、1日にテンハフ監督の即時解任を発表。スポーツディレクターのジモン・ロルフェスは「この決断は容易なものではなかったし、誰もこの措置を望んではいなかった。しかし、ここ数週間の経緯から、このメンバー構成で新たな成功チームを構築することは効果的に達成できないと判明した」と解任理由を説明した。

ドイツ紙『Sky』は「移籍期限最終日に衝撃ニュース!レヴァークーゼンは、ブンデスリーガわずか2試合でテンハフ監督を解任。ブンデスリーガの歴史上、これほど迅速に解任したクラブは他にない」と伝えている。2試合での解任はブンデス史上最速だとか。

一方、テンハフ監督は、所属エージェントSEGを通じて、以下のコメントを発表している。

「レヴァークーゼンの経営陣が今朝、私の職を解く決定を下したことは全くの驚きだった。リーグ戦わずか2試合で監督と袂を分かつのは前代未聞だ。

今夏、過去の成功を支えた多くの主力選手がチームを去った。結束力のある新たなチーム構築には、時間と信頼を要する慎重なプロセスが必要。新監督には自らのビジョンを実行し、基準を設定し、チームを形作り、戦術に自らの色を刻むための余地が与えられるべきだ。

私は確固たる信念と情熱を持ってこの職務に臨んだが、残念ながら経営陣は私が必要とする時間と信頼を与えてくれず、とても遺憾に思う。決して相互信頼に基づく関係ではなかったと感じている。

私はキャリアを通じて、監督としてシーズン最後まで指揮できた時は常に成功を収めてきた。私を信頼してくれたクラブは、成功とトロフィーで報われてきたのだ。

最後にレヴァークーゼンサポーターの皆様の温かい情熱に感謝申し上げる。チームとスタッフが今シーズン残り期間で成功を収められることを願っている」

今夏、レヴァークーゼンは、フロリアン・ヴィルツ、ジェレミー・フリンポン、グラニット・ジャカ、ヨナタン・ターら主力選手が相次いで退団していた。

レヴァークーゼンはインターナショナルブレイク明けの12日に堂安律擁するフランクフルトと対戦する。

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