チリで行われているU-20ワールドカップに出場していた日本代表チームでキャプテンを務めていたDF市原吏音に対し、リヴァプールのスカウトが高い評価を与えていたようだ。
『Rousing The Kop』は8日、U-20日本代表チームで戦っていた市原のプレーが注目されていると報道。
日本代表は9日に行われたラウンド16のフランス戦で延長戦の末に敗れてしまい、失意のまま大会を去ることになったものの、個々でいえばレベルの高さを見せつけた選手も多かった。
リヴァプールのスカウトは世界トップクラスの若手選手のデータを集める目的でこの大会を視察しており、開幕後の2試合で目覚ましい活躍をした市原を興味深くチェックしていたそうだ。
また、市原はJリーグのRB大宮アルディージャに所属していることもあり、レッドブル・グループのグローバルサッカー部門の責任者であるユルゲン・クロップ氏との関係も深い。
クロップ氏はかつてリヴァプールで長く監督を務めた経験を持っており、そしてリヴァプールもレッドブル・グループと数多くの選手を取引してきた歴史がある。
『Rousing The Kop』はその事実も含めて9日に「市原とは何者なのか?」という記事を掲載し、その存在を解説。
「20歳の市原はこのU-20代表の中では年長者の一人であり、彼がキャプテンマークを巻いているのは不思議なことではない。彼はU-20代表として12回、U-19代表として3回出場している。A代表での経験はないものの、2023年7月にRB大宮アルディージャでデビューして以来Jリーグでプレーしている。
RB大宮アルディージャはレッドブル・グループの中ではあまり知られていないものの一つであるが、2024年半ばからこのエナジードリンク会社の傘下で運営されているクラブだ。
大宮は現在Jリーグの2部でプレーしており、市原はすぐに守備陣のレギュラーに定着した。
敗退の原因になるPKを与えてしまったものの、彼自身もPKキッカーのスペシャリストだ。
右利きのこのディフェンダーは明らかに技術に長けており、重要な場面でも恐れはしない。身長は187cmであり、センターバックとしては大柄な方ではないが、まだ少し伸びる可能性もある。
リヴァプールが彼に感銘を受けた唯一のクラブではないだろう。レッドブル・モデルを採用しているチームは一つではないし、近いうちに市原がヨーロッパにやってきても不思議ではない」
2005年7月7日生まれの20歳である市原。これまでJリーグでは72試合に出場して5ゴールを決めており、若くして高い能力を示している選手の一人だ。
『Transfermarkt』では市場価値が55万ユーロ(およそ9700万円)であると伝えられている。U-20ワールドカップを終えた市原は、このままヨーロッパからの評価を高め続けることができるだろうか。