2022年に女性2人に4回にわたり無断で性行為を撮影したという疑惑で、起訴されていた元韓国代表FWファン・ウィジョ。
先日には、性暴力犯罪処罰法違反の罪で、懲役1年、執行猶予2年の判決が確定していた。
かつて3シーズンの間J1ガンバ大阪で過ごし、現在はトルコ1部アランヤスポルで活躍している。
日本ではベストイレブンや優秀選手に選出され、リーグを代表する選手として活躍した。その後、仏1部ボルドーにステップアップしていった経歴から「Jリーグが育てたストライカー」という印象を持つサッカーファンも決して少なくないだろう。
しかしながら、『SPOTV NEWS』など複数の地元メディアは22日、大韓サッカー協会がファン・ウィジョの「事実上の永久追放処分」を行ったと報じた。
協会は同選手について、性暴力処罰法第2条に該当する性暴力犯罪で刑罰を宣告され執行猶予の処分となった人物は、執行猶予の宣告日から20年が経過しなければ、代表選手に選出されず、国内で選手・指導者などとしても登録できないと声明を発表した。
20年後にファン・ウィジョは53歳となる。彼がKリーグや韓国代表に選手として復帰することは、事実上不可能になった。
現在、協会は同選手の現状について「事実上の『準永久追放』」であると表現している。
一連の騒動において、当初協会はファン・ウィジョがトルコリーグ所属の選手で、大韓サッカー協会登録の選手ではないことから、処分の対象外であると主張していた。
しかしながら、先日ファン・ウィジョの永久追放を求める陳情書の提出などが報じられており、今回の発表はこれらの社会的要請も影響しているのではないかと報じられている。
代表通算62試合19得点、W杯やアジアカップへの出場歴もある韓国を代表するストライカーは二度と代表チームに復帰することが叶わなくなった。ピッチ外での過ちがサッカー選手としてのキャリアを閉ざしてしまう残念な結果となった。