かつては宇佐美貴史(現ガンバ大阪)がプレーし、現在は日本代表DF伊藤洋輝が所属するドイツが誇る世界的強豪バイエルン・ミュンヘン。
そのバイエルンで歴代1位となる756試合に出場した元ドイツ代表トーマス・ミュラーは昨季限りでクラブを退団した。
ミュラーは、バイエルンでUEFAチャンピオンズリーグを2度制し、ドイツ代表としても2014年にW杯優勝を経験したレジェンドだ。
35歳になった彼は、日本人GK高丘陽平も所属するMLSバンクーバー・ホワイトキャップスに移籍し、北米でプレーすることを選んだ。
ミュラーは、MLSのインタビューで、サッカー界の頂点に君臨してきたリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドについてこんな話をしていた。
「個人的にはメッシが史上最高の選手だ。僕らはクリスティアーノとメッシの議論をずっとしてきたけれど、2人ともクレイジーさ。ただ、メッシのほうが少しエレガントだった。
自分はプロになって最初の10年は、史上最高の選手としてクリスティアーノを推していた。
でも、いまの自分は少し年齢を重ね、ロマンチックになったことで、単なるパフォーマンスや労働倫理などよりもスタイルを重視するようになった。
メッシがアルゼンチン代表とともに2022年W杯で優勝してからは彼を推すようになったんだ」
プロ選手になった当初は、ロナウドを史上最高の選手だと感じていたという。ただ、年齢を重ねて価値観が変わり、今ではメッシを推すようになったそう。
40歳になったロナウドはサウジアラビアのアル・ナスル、38歳になったメッシはMLSのインテル・マイアミでプレーしている。