オランダで評価を高め続ける佐野航大をめぐり、移籍市場での判断が大きな議論を呼んでいる。
オランダメディア『FCUpdate』は3日、NECナイメヘンが今冬にイングランドのクラブから提示されたビッグオファーを拒否したと伝えた。
22歳の佐野は今季、攻守にわたって安定したパフォーマンスを披露し、チームの中心選手として存在感を発揮している。
オランダで圧巻のパフォーマンスを披露する佐野には、アヤックスやノッティンガム・フォレストなど複数クラブが獲得に関心を示していた。NECは「主力は売却しない」という姿勢を明確にし、高額オファーにも応じなかった。
この判断に対し、元デンマーク代表でアヤックスのOBでもある解説者のケネス・ペレス氏は、テレビ番組『Voetbalpraat』で「2000万ユーロ(約37億円)で売らないのは、ほとんど犯罪だ」と強い表現で批判。
さらに、「クラブが自分たちを過大評価している可能性もある」と指摘し、「選手の価値は状況次第で急落する。『鉄は熱いうちに打て』ということだ」と持論を展開した。
ペレス氏は過去の事例として、フェイエノールト時代のニコライ・ヨルゲンセンを引き合いに出し、「高額オファーを逃した結果、移籍金を得られずに退団した例もある」と警鐘を鳴らしている。
一方で、このテレビ番組に出演した別の識者からは「佐野を残留させることで、NECは上位進出や欧州大会出場の可能性を高められる」との見方も示されている。
また、佐野の獲得を狙うアヤックスも1000万ユーロ(約18億5000万円)にDFアフメトジャン・カプランを加えたオファーを提示したとされるが、交渉は成立しなかった。
最終的に佐野はチームに残留し、監督のディック・シュロイデル氏も「ピッチ上で示すことが最も重要だ」と語り、精神面のケアを行っているという。
高額評価と残留判断の是非が問われる中、佐野航大が今後も安定した活躍を続けられるかが、クラブと自身の将来を左右する重要なカギとなりそうだ。
筆者:江島耕太郎(編集部)

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