Jリーグは26日、「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」の地域リーグラウンド第1節と第2節の日程発表。来季に向けた動きが着々と進んでいる。
そうしたなか、J1の川崎フロンターレは、2026年にJリーグの「THE国立DAY」に初参加。3月22日(日)の横浜F・マリノスとのホームゲームを、国立競技場(※2026年1月1日よりMUFGスタジアム)で開催することを明らかにしている。
神奈川県を代表する強豪クラブ、川崎フロンターレと横浜F・マリノス。両者によるダービーマッチは毎回激闘となるが、その歴史の半分は川崎の本来のホーム、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで紡がれてきた。
J1屈指のビッグカードである神奈川ダービーが、なぜ今回、国立競技場で開催されることになったのか…。
川崎が19日に行ったリリースによれば、クラブは2025シーズン、リーグ戦ホームゲームの入場者数が史上最多となり、全試合で2万人超を記録、さらに19試合中8試合が完売するなど、ファン・サポーターの支えによって大きな成果を挙げたという。
一方で、チケットが入手しにくく、サッカー観戦の機会が少ない人が気軽に試合を観られない状況も生まれているようだ。
将来、等々力の球技専用化により収容人数が増えた際、新スタジアムを満員にするためには、これまで観戦経験の少なかった層にもフロンターレの魅力を届け、ファンの裾野を広げることが重要だと判断。その施策の一つとして「THE国立DAY」の枠組みを活用し、より多くの人にJリーグとクラブの魅力を体感してもらう機会を創出することになった。
また、等々力緑地再編整備事業に伴い、工事期間中に本拠地以外でホームゲームを開催する可能性も見据え、国立競技場での開催を通じて試合や会場運営のノウハウを蓄積する狙いもあるとのこと。
最後に、クラブは今回の国立開催について以下のように結んだ。
「6万人を超えるスタジアムでのホームゲーム開催はクラブとしても大きなチャレンジとなります。
なお、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuの球技専用スタジアム化を含む等々力緑地再編整備事業は、今年10月に市民ミュージアムの解体工事に着手。
球技専用スタジアム化の具体的な工事日程や工事期間中のスタジアム利用可否については、現在川崎市と等々力緑地の運営・維持管理業務を行う川崎とどろきパーク株式会社(※川崎フロンターレも出資)にて検討が重ねられている。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。

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