日本が誇る世界的プレイヤーである久保建英と三笘薫は、ともにドリブルを武器としている。
そうしたなか、久保は、フジテレビ系列の『すぽると!』で元日本代表MF小野伸二さんと対談し、天才同士ならではの会話をしていた。
久保はボールを持った際、対峙した相手をじっくり見ることはないそう。
「サイドでボールを持っている時には目の前の相手のことはあまり考えずに中を見るようにしています。
あまり目の前の相手は気にせずにその後の状況がどうなるかなと自分なりに予測して仕掛けるようにしてますね。
あまり目の前の相手を気にしていないっていうのは、もはや(相手への)リスペクトがあるか分からないんですけど、よく『相手の重心を見て』どうのっていうのをみんな言いますけど、僕は1vs1の時は人のことを見てなくて。どっちに行ってもあまり(ボールを)とられる気がしないなっていうのがあるので、調子のいい時は。
最悪、自分より速くてゴツい相手でも、フェイントを入れてのカットインだったら、ほぼとられない自信はすごくあるので」
久保は自分が対峙した相手選手を最低1人は突破できることは、敵も味方も周知のレベルにあるとも語っており、目の前の相手ではなく、その次を考えながらプレーしているとのこと。
ドリブラーじゃなかったという小野さんも目の前にいる相手を見てないのは当たり前で、その先の展開を考えていた・読んでいたと久保の意見に同意。
小野さんが「共感できてうれしかった」、久保が「ありがとうございます」と語ると、番組司会を務めるお笑いコンビ千鳥のノブさんは「すごいレベルの話、理解不能」と唸っていた。
また、久保はサイドで縦に突破する際のボールの持ち出し方も説明。三笘と自分を比較しつつ、こう語っていた。
「三笘選手はアウトサイドを使ってますけど、僕はあれ難しい足が小さいのかわからないんですけど難しいので、僕は普通にインサイドで持っていく」
左足の内側インサイドでボールを押し出す久保に対して、三笘は右足のアウトサイドを使う。久保は三笘のようなタッチにしたいとも語っている。
「改良しなきゃいけないなと最近思っているのは三笘薫選手のアウトサイドはすごい理にかなっていると思って、アウト回転がかかってボールが中に入っていくので。
それはどうにかして、インサイドでも同じようなことができたらなと最近思いながらドリブルしているんですけど」
右サイドから仕掛ける久保が左足インサイドでボールを持ち出した際、タッチが大きくなるとゴールから遠ざかってしまうことがある。
一方、左サイドから仕掛ける三笘が右足アウトサイドでボールタッチすると、ボールは自然と中に入っていく。
また、久保は「(自分のプレーが)カットインばかりになっている時は目の前の相手に手を焼いていて、あっぷあっぷしてると思って、これから見てくれれば分かりやすいと思います。(ボールを)とられないないから調子がいいわけではなく、カットインさせられているというか、十八番なぶん、逃げの一手でもあるので、自分にとってカットインは」との秘話も明かしている。