日本代表の上田綺世と渡辺剛が所属するオランダの名門フェイエノールトは、21日にアウェイで行われたAZ戦を3-3で引き分けた。
この試合では、AZのDFヴァウター・フースが、試合中に上田や渡辺をつねったり、叩いたりする行為が大きな物議を醸している。
フェイエノールトのOBでもある元オランダ代表FWピエール・ファンホーイドンクは、「このVAR時代において、彼はエールディビジで最も卑怯な選手だ。あのつねりは勝利へのメンタリティとは全く関係がない。彼はまるで馬鹿みたいに振る舞っている」などと酷評した。
21歳のフースはこれまでの同様の行為を繰り返しており、それが原因で、フェイエノールト戦では前半終了時に通路内で乱闘沙汰も勃発していたそう。
ただ、オランダ人評論家のヨハン・デルクセンは、『Vandaag Inside』で、フースを擁護していた。
「私はフースを全面的に支持する。彼に対する一種の中傷キャンペーンが少し見られるからだ。
フースは闘志あふれるディフェンダーで、相手の得点を防ぐためならどんなことでもやる。AZにとって非常に重要な選手だが、怪しいところもある。やり過ぎるからだ。
私の時代はどのチームにも恐れられるフース(のような選手)がいた。私自身がフースだった。
76歳のデルクセンは、ディフェンダーとしてオランダのプロクラブでプレーした経験があるが、ビッグクラブの所属経験はない。
引退後はオランダの有名サッカー雑誌『Voetbal International』の編集長を経て、テレビ番組の司会者などとしても活躍している。
ただ、番組で差別的な発言をしたことで、オランダ代表DFフィルヒル・ファンダイクから批判されたこともある。