
今年もやってきました「Jリーグにやって来るかもしれない外国人選手たち」。
前回の「2024-25年/アタッカー編」に引き続き、今回は「2024-25年/MF・DF・GK編」となります。
熟考に熟考を重ねた総勢11名。ぜひご覧ください。
ヴィクター・ワニャマ
Victor Wanyama
国籍:ケニア
ポジション:MF
年齢:33歳
所属:フリー ※前所属:CFモントリオール(USA)
188cmのサイズと圧倒的なパワーで攻守両面で貢献するファイター。
リーチの長さを活かしたディフェンスと迫力満点の攻撃参加を武器とし、かつてはイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンやトッテナム・ホットスパーなどで活躍。ケニア人フットボール選手としてのパイオニア的存在だ。
2020年からプレーするMLSのCFモントリオール(旧称モントリオール・インパクト)では長年主力を務めていたが、負傷などで徐々に出場機会を減らし、既に今シーズン限りでの退団が決定済み。
母国ケニアのメディアでは「アジアのクラブが獲得に動いている」と報じられており、Jリーグのクラブが獲得に動く可能性も否定できない。
全盛期のダイナミズムこそ失われつつあるが、数々の国際舞台を経験してきただけに頼りになる存在になることは確か。ネームバリューも高く、Jリーグへやってくればキャリアにもう一花咲かせられるかもしれない。
Victor Wanyama ➡️⚽️@VictorWanyama @impactmontreal pic.twitter.com/kXSmOUj3S8
Todo MLS (@todo_mls) November 10, 2020
【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★★
ケヴィン・ダイクス
Kevin Diks
国籍:インドネシア
ポジション:DF
年齢:28歳
所属:FCコペンハーゲン(DEN)
オランダの世代別代表に招集された経歴を持つ187cmの大型CB。
堅実なディフェンスのほか、ビルドアップの質も高く、運べるCBとしての評価も高い。左右のSBとしてもプレー可能なユーティリティ性も兼ね備える。右利きだが、CBでは左でのプレーを好むタイプ。
母親がインドネシアにルーツを持っていたことからインドネシアサッカー協会のスカウトを受け、今年11月の日本戦でA代表デビューを果たした。
現在はデンマーク1部リーグの強豪FCコペンハーゲンでレギュラーとして活躍中。今冬はボルシアMGから関心が伝えられるも、インタビューにて「今はクラブに集中したい」とコメントしたとのこと。所属クラブでのパフォーマンスから今冬は複数のクラブから獲得オファーが届くと予想される。
Jリーグとしては提携国枠最高峰のタレントであるため、本腰を挙げて獲得に動くクラブが出るかもしれない。守備の質を高めるためにも、クラブとしてアジアに格を持たせるためにも、ぜひ注目したい選手の1人である。

【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★★
ブリニャル・インギ・ビャルナソン
Brynjar Ingi Bjarnason
国籍:アイスランド
ポジション:DF
年齢:25歳
所属:ハマルカメラテネ(NOR)
ノルウェー1部リーグの中堅クラブ、ハマルカメラテネでプレーする194cmの大型CB。
北欧出身らしくリーチが長く、ドリブルの間合いを突いてニュッと足を出すボールカットや、読みの鋭いカバーリングで相手の攻撃の芽を摘み取る。セットプレーでのターゲットとしても優秀で、今季はリーグ戦で2ゴールを挙げている。
今季はハマルカメラテネでレギュラーとして活躍し、アイスランド代表としてもコンスタントに招集されている有望株。かつてイタリアのレッチェでプレーしたこともあり、海外経験も豊富だ。
年齢も25歳とまだ若く、今冬はアジアのクラブが獲得に動くかもしれない。強度の強い相手に対抗すべく、獲得に動くJリーグのクラブも現れそうだ。

【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★
エミン・グロズダニッチ
Emin Grozdanic
国籍:スウェーデン
ポジション:DF
年齢:25歳
所属:IFKヴェルナモ(SWE)
スウェーデン1部リーグで評価を高めつつある左利きのCB。
184cmと大柄だがスピードがあり、粘り強く喰らいつくディフェンスが持ち味。状況判断を含めたビルドアップの質も高く、セットプレーのキッカーを務めるほど左足の精度も高い。
所属するIFKヴェルナモでは主力としてプレー。チームは低迷し2部のクラブと入れ替え戦を行い、なんとか残留を果たした。世代別も含め代表歴を持たないが、希少な左利きのCBとして今オフはスウェーデン1部の強豪クラブを含めた争奪戦に発展しそうだ。
近年、北欧出身の選手が多く活躍するJリーグのクラブも獲得に動くかもしれない。思わぬ「掘り出しもの枠」として期待したい選手だ。
【Jに来るかも知れない度】★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★
ジョルジェ・デニッチ

Đorđe Denić
国籍:セルビア
ポジション:MF
年齢:28歳
所属:河南FC(CHN)
中国スーパーリーグで実績を残したボックストゥボックス型のMF。運動量が豊富で攻守に渡り様々な局面に顔を出すことが出来るほか、破壊力のあるミドルシュートも兼ね備える。
U-21セルビア代表招集歴を持つが、ここ数年までのキャリアはパッとせず。そんな中、コスパの良い外国籍選手を発掘するのが上手いことで知られる河南FCに引き抜かれ、アジアにその名が知られるようになった。
河南FCでは2年間主力として活躍したが、来シーズンは韓国人指揮官ナム・キイル氏の構想から外れ、契約満了にて退団することが決定的と母国メディアにて報じられた。
強度が高く、勤勉なプレースタイルはJリーグにマッチすると言える。今冬は中国のほか、東アジアの多くのクラブが獲得に動きそうだ。市場価値もそこまで高くなく、J2上位レベルの規模のクラブにも手が届きそうか。
【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★★
ジェイソン・ゲリア

Jason Geria
国籍:オーストラリア
ポジション:DF
年齢:31歳
所属:メルボルン・ヴィクトリーFC(AUS)
2018~20年までジェフユナイテッド千葉に在籍した経歴を持つ守備のマルチロール。
千葉退団後はAリーグで活躍していたが、メルボルン・ヴィクトリーFCを率いていた恩師のトニー・ポポヴィッチ氏が就任した縁で今年に入り、約8年ぶりにオーストラリア代表へ復帰。3バックのCBやWBなど幅広い役割をこなし、大いに評価を高めた。
183cmとサイズに恵まれ、身体能力を生かしたヘディングやボール奪取が武器。ウガンダ系オーストラリア人の両親は名門オーストラリア国立大を卒業したインテリである。
そんなゲリアは先日、母国メディアのインタビューにて「また海外リーグへ挑戦したい夢を持っている」と話していた。
若い選手が多いオーストラリア代表を牽引する立場であり、国内有数の実力派選手となった今、酸いも甘いも知るキャリアに大きな花を咲かせることが出来るか。変則的なフォーメーションを採用するJリーグのチームが獲得に動いてもおかしくはない。
Jason Geria's fourth A-League goal doubles our lead! pic.twitter.com/Rh0wWoQURL
Melbourne Victory (@gomvfc) November 9, 2024
【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★
バレート
Barreto (Gustavo Bonatto Barreto)
国籍:ブラジル
ポジション:MF
年齢:28歳
所属:クリシューマEC(BRA)
ブラジル・セリエA(1部)で活躍する181cmの大型守備的MF。
中盤の底から精度の高いパスを供給し、攻撃に彩を加えるほか、怪我も厭わない果敢なディフェンスも魅力。かつてはU-23ブラジル代表に選出されたこともあり、ベルギーリーグでプレーした経験も持つ。
昨シーズンから在籍するクリシューマでは今季リーグ戦30試合に出場。シーズンを通して主力選手としてチームを支えたが、残念ながらクラブは2部へ降格してしまった。
契約が切れる来シーズンは既にブラジルの国内クラブが接触している模様。市場価値もそこまで高くなく、Jリーグのクラブも獲得レースに乗り出しそうだ。
中盤を安定させたいクラブにとってはうってつけのタレント。ブラジル路線を敷いているJクラブのスカウト網に引っかかっていることは間違い無いだろう。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★★
イ・ミョンジェ
Lee Myung-Jae/이명재
国籍:韓国
ポジション:DF
年齢:31歳
所属:蔚山HD FC(KOR)
今シーズンのKリーグ1部ベストイレブンに輝いた180cmの大型左SB。
正確な左足からのクロスが武器で、時折見せるミドルシュートも強烈。デビュー当初は守備面での課題が指摘されていたが、近年は攻守共にレベルの高いプレーを見せている。
2014年にアルビレックス新潟へローン移籍した過去を持ち、その後は軍隊クラブにも在籍。なかなか評価が高まらなかったが、今年3月にようやく韓国代表デビューを果たした遅咲きのプレーヤーだ。
今オフはフリーエージェントとなり、どのクラブとも交渉出来る身に。既に韓国の複数クラブのほか、所属する蔚山も全力で引き留めに動くとのこと。一方で人材不足が指摘される左SBで経験のあるプレーヤーだけに、Jリーグ方面からのオファーも予想される。
年齢的にも活躍出来なかった日本でリベンジを果たす最後のチャンス。果たして来季はどのクラブへ行くのだろうか。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★★★
ビル・ママドゥ
Bill Mamadou
国籍:シンガポール
ポジション:DF
年齢:23歳
所属:ライオン・シティ・セーラーズFC(SGP)
シンガポール・フットボール界期待のCB。
かつてシンガポールリーグで活躍し、マリから帰化し代表でもプレーしたバ・ママドゥ氏(45)の息子で、ポジションも同じCB。両親から受け継いだ185cmの長身から繰り出すヘディングのほか、守備的MFや右SBもこなす万能さがウリ。A代表選出歴はないが、世代別代表では常にプレーしている。
所属するライオン・シティ・セーラーズでは元オーストラリア代表DFベイリー・ライト(32)ら強力な外国籍選手の壁に阻まれ、終盤に守備固めで投入されることが多い。年齢的にも出場機会を増やしたいところであり、今冬はローン移籍となることも考えられる。
Jリーグにとってシンガポールは提携国であることから、J2~J3のクラブが獲得に動くこともありえそう。英語が堪能なのでコミュニケーションの面でも申し分ない。個人的に密かに注目している選手だ。

【Jに来るかも知れない度】★★★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★
ヴラディスラフス・ラザレフス
Vladislavs Lazarevs
国籍:ラトビア
ポジション:GK
年齢:27歳
所属:FKリエパーヤ(LVA)
194cmの大型GK。ハイボール処理に安定性があり、至近距離でのシュートストップにも優れる。
かつてイタリアのクラブにも在籍した経歴を持ち、2019年にはラトビア代表に選出された(出場機会はなし)。
2023年から在籍するFKリエパーヤでは当初こそ正GKとして出場していたが、今シーズンは途中加入してきたモンテネグロ代表GKダニエル・ペトコヴィッチ(31)にレギュラーポジションを奪われ出場機会が激減。クラブとの契約は今季いっぱいとのことで、今後はフリーとなることが予想される。
今冬は失点を減らしたいJリーグのクラブが獲得に動くかもしれない。市場価値もそこまで高くなく、J2~J3までのクラブにチャンスがありそうだ。
【Jに来るかも知れない度】★★
【Jで活躍するかもしれない度】★★
フランコ・ハナシロ
Franco Mateo Hanashiro
国籍:アルゼンチン、日本
ポジション:DF
年齢:23歳
所属:CAコレギアレス(ARG)
今シーズンのCAコレギアレスのアルゼンチン2部リーグ昇格に貢献した左サイドバック。169cmと小柄ながら豊富な運動量を持ち、大柄なアルゼンチン人選手にも負けない当たりの強さを持つ。
昨シーズンは3部リーグで42試合に出場。デュエルの多いアルゼンチン下部リーグにおいてレッドカードを貰わず、クリーンなプレーでチームに貢献したという。
現時点でJリーグ入りの噂はないが、苗字を日本語に変換すると沖縄に由来があるのではないかと思われる。
世界的に選手の需要が高いと言われている左SB。J2~J3のクラブが獲得し、逆輸入選手としてブレイクする可能性も十分あるだろう
Primer contrato y renovación
Hoy firmó su primer contrato Franco Hanashiro, lateral izquierdo y a su vez renovó Facundo Paredes, volante derecho. Ambos salidos de la cantera del club.
Vamos los pibes #VamosCole pic.twitter.com/WbWDS322in
Club Atletico Colegiales (@Colegiales1908) December 15, 2022
【Jに来るかも知れない度】★
【Jで活躍するかもしれない度】★★