“ガチNBAファン”の俳優・庄司浩平 NBAクリスマスゲーム中継で語る、あふれるバスケ愛

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テレビ東京系ドラマ『40までにしたい10のこと』への出演をきっかけに、一躍注目を集めた俳優・庄司浩平。その庄司が、NBA docomoで配信されたNBA中継にゲスト出演した。

舞台は、昨年12月26日(日本時間)に行われたNBAの伝統行事「クリスマスゲーム」。八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズと、将来の殿堂入りが確実視されるケビン・デュラントが加わったヒューストン・ロケッツの対戦という、スター性と注目度を兼ね備えた一戦だ。



「夢のような時間だった」



この日の庄司は、スタジオから試合を見守りながら、随所でNBAへの深い愛情と知識を披露。その語り口からは“俳優がゲストとして呼ばれた”というよりも、長年NBAを追い続けてきた一人のファンが、ようやく夢の場所に辿り着いたーーーそんな印象が強く残った。
番組出演後、まず口にしたのは率直な感想だった。



「クリスマスプレゼントになりました」



そう語る庄司は、喜びを隠すことなく、言葉の端々に高揚感を滲ませていた。



「冗談みたいに『NBAの仕事をしたいな』ってSNSでつぶやいてきたんですけど、ファン歴で言えばもう15年以上。16年くらいになりますかね。だから今は、夢みたいな時間だなと思っています」
スタジオには、解説の佐々木クリスをはじめ、日本のバスケットボール界を見つめてきた面々が顔を揃えていた。



「そういう方々と一緒に仕事ができるっていうのも、本当に素敵な時間でした」



筋金入りのマイアミ・ヒートファン「ヒート戦だったらもっと喋りがとまならなかった」



この日のカードは、レイカーズ対ロケッツ。庄司にとっては“冷静に見られる”組み合わせだったという。



「これがマイアミ・ヒート戦だったら、危なかったですね(笑)。もっと着火して、喋りが止まらなくなっていたと思います」



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画像: 筋金入りのマイアミ・ヒートファン「ヒート戦だったらもっと喋りがとまならなかった」


そう、庄司は筋金入りのヒートファン。応援歴は2010-11シーズンから。

いわゆる“スリーキングス時代”をきっかけにヒートを追い始めて以降、一度も贔屓を変えていない。
ただ、そのNBA愛はスター選手の活躍だけを追いかけるタイプのものではない。勝っている時も、負けが込む時期も、ロスターが入れ替わる過程も含めてチームを見続けてきた。
その視線を象徴するのが、「好きな選手」として挙げた名前だ。タイラー・ジョンソン、ジャスティス・ウィンズロー、ハッサン・ホワイトサイド。いずれもスター街道を歩いた選手というわけではない。



「僕のヒート愛が一番伝わるかなと思って選びました」



レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ。黄金期を支えた誰もが知る名前を挙げることは簡単だ。だが庄司は、あえてそうしない。



「ウェイドがシカゴに行った時も、ちゃんと見ていましたし、プレーオフに入れるかどうか、みたいな時代もずっと見ていました。ウェイドを追いかけてヒートファンになったわけじゃなくて、マイアミ・ヒートという“ネーション”が好きなんです」



その言葉からは、“勝っているから好き”ではない、長年積み重ねてきたファンとしての矜持が伝わってくる。



小学生の庄司を虜にしたNBAの常識外れのスーパープレー



NBAとの出会いは、小学4~5年生の頃だった。



「父親がきっかけです。

『バスケするなら、一番うまいのを見ろ』って言われて」



当時はBS放送が主な視聴手段。レンタルビデオ店で、ペニー(アンフィニー・ハーダウェイ)やシャック(シャキール・オニール)のプレー集などを借りては見ていたという。



「今はウェンビー(ビクター・ウェンバンヤマ)を“宇宙人”って言いますけど、僕にとっては当時、レブロンやコービー(・ブライアント)が宇宙人でした。常識では考えられない身体能力で、常識外のプレーをする存在だった」



スリーポイント全盛前のNBAは、フィジカルと迫力の塊だった。豪快なダンク、信じがたい高さからのブロック、激しいぶつかり合い。その非日常が、庄司少年をNBAの虜にした。



「見たことのないことが起きている、っていう刺激がすごかったですね」



NBAに惹かれる一方で、庄司自身もまた、プレーする側として長い時間を過ごしてきた。小学3年生からバスケットボールを始め、高校まで部活動に所属。大学でも同好会という形でコートに立ち続けた。



競技との出会いは、決してエリート的なものではない。ミニバスのチームが人数不足で、試合に出るために「来ないか」と友人から声をかけられたのが始まりだった。それでも、いざ体験に行くと「これだ」と直感したという。


当時はテニスやサッカーにも触れたが、最終的に残ったのがバスケットボールだった。5人で攻守が目まぐるしく入れ替わり、全員がボールに触れる可能性がある。NBAで感じた“異常な世界”と、実際にコートに立つ感覚が、庄司の中で自然につながっていった。



だからこそ彼のNBAの語りは、単なる観戦者のそれではない。プレーする側の目線が、言葉の奥に確かに残っている。



日本バスケの暗黒時代を知っているからこそ、今の日本人選手の活躍を評価



長年NBAを追い続けてきた庄司だからこそ、日本人選手の現在地には特別な感情を抱く。



「正直、まだ夢みたいです」



八村塁が当たり前のようにNBAでプレーし、そのハイライトがNHKや民放のスポーツコーナーで流れる。だが庄司にとって、その「当たり前」は、いまもどこか現実味のない光景だ。



田臥勇太、渡邊雄太と続いてきた流れの延長線上に、いまの光景があることを思えば、なおさらそう感じるのかもしれない。
「“これが当たり前じゃねーからな”って、(極楽とんぼの)加藤浩次さんみたいな気持ちで見ています(笑)」



日本バスケが国際舞台から締め出されていた暗黒時代も知っている。だからこそ、この10年余りの変化が、どれほど劇的なものかを実感している。



河村勇輝への“現実的な期待”



河村勇輝について語る際、庄司の視点は一貫して“現実”に立脚している。180cm台のガードがNBAで置かれる厳しい立場を理解した上で、それでも可能性はあると見る。



その根拠として庄司が挙げたのが、ダラス・マーベリックスで存在感を示しているライアン・ネムハードだ。



ドラフト外ながらローテーションを勝ち取り、役割を確立しているネムハードは、サイズ面では河村と大差がない。NBAでは185cm以下は一括りに「小さいガード」と見られる。その中で生き残るには、得点力よりも、ゲームを壊さない判断力、パスファーストの姿勢、前線から当たるディフェンスが求められる。



庄司は、河村にもそのラインが見えていると語る。派手なプレーで流れを変える存在ではなく、限られた時間の中で“穴にならない”選手。実際にコールアップを勝ち取るには運の要素も大きいが、メンフィス・グリズリーズ時代にチャンスを掴んだように、巡り合わせ次第では再び道が開ける可能性はある。



日本人だからではなく、NBAの現実を知った上での評価。そこにも、庄司が長年NBAを見続けてきた理由が表れている。



推し”は恐竜顔!?今シーズンの注目選手は



今シーズンの注目選手として名前を挙げたのは、デトロイト・ピストンズのジェイレン・デューレン。



“ガチNBAファン”の俳優・庄司浩平 NBAクリスマスゲーム中継で語る、あふれるバスケ愛
画像: 2026年1月1日、ミシガン州デトロイトのリトル・シーザーズ・アリーナで行われたヒート戦で、ダンクを決めるピストンズのジェイレン・デューレン(#0)。(Photo by Brian Sevald/NBAE via Getty Images) Mandatory Credit: Copyright 2026 NBAE

2026年1月1日、ミシガン州デトロイトのリトル・シーザーズ・アリーナで行われたヒート戦で、ダンクを決めるピストンズのジェイレン・デューレン(#0)。(Photo by Brian Sevald/NBAE via Getty Images)
Mandatory Credit: Copyright 2026 NBAE



「顔と体がめっちゃ好きなんですよ。恐竜っぽい顔が好きなんです(笑)」



クリス・ボッシュから始まった“恐竜顔センター愛”。ピストンズは2018―19シーズンから6シーズン連続でプレーオフを逃すドアマットチームだったが、昨季にプレーオフ出場。

今季は1月4日時点でイースタンカンファレンス1位と快進撃を続けている。勝てない時代からともにプレーしてきたケイド・カニングハムとの関係性や、ミッドレンジを主戦場とする古き良きセンターのようなプレースタイルが、デューレンを応援したくなる一因だ。だが、やはり「恐竜的な顔」が一番の理由らしい。



“ガチNBAファン”の俳優・庄司浩平 NBAクリスマスゲーム中継で語る、あふれるバスケ愛
画像: 推し”は恐竜顔!?今シーズンの注目選手は


NBAは「最もわかりやすい異常」



庄司が語るNBAの魅力は、実に明快だ。
「NBAは間違いなく見たことのない体の躍動をたくさん見られるスポーツの一つだと思います。アメリカではアメフトもそうかもしれないですけど、よりわかりやすく派手なのはNBA」



まずはレブロン、KD(ケビン・デュラント)、ルカ(・ドンチッチ)といったスーパースターから入り、そこから好きなチームやカラーを見つける。そうやってハマっていけばいい、と語るその姿勢は、NBAを愛する“伝道師”そのものだった。



2025-26シーズンの優勝予想、そして正直すぎる答え



最後に、まだシーズンの折り返しにも達していない段階ではあるが、今季の優勝予想を聞いてみた。



「難しいですね。個人的にはニックスです。やっぱりback to backは難しいというのは歴史が証明している。と言いつつ、昨季王者オクラホマシティ・サンダーの確率が一番高いでしょうね」



そして最後に聞かれた、ヒートの可能性。



「無理です!(笑)」



この即答こそが、庄司浩平というNBAファンの誠実さを物語っている。贔屓だからこそ、甘いことは言わない。

それでも、応援はやめない。



人気俳優という肩書きの裏で、15年以上NBAを追い続けてきた一人のファン。その純度の高いNBA愛は、このクリスマスゲーム中継で、多くの視聴者に確かに伝わっていた。



【プロフィール】



庄司浩平(しょうじ・こうへい)
1999年10月28日生まれ、東京都出身。俳優。テレビ朝日『仮面ライダーガヴ』やテレビ東京系ドラマ『40までにしたい10のこと』への出演をきっかけに注目を集める。繊細な感情表現と自然体の演技を武器に、映像作品を中心に活躍の幅を広げている。また、15年以上にわたってNBAを追い続ける熱心なバスケットボールファンとしても知られ、NBA中継へのゲスト出演など、スポーツカルチャーとの接点も深い。



文=一野 洋

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