サッカー界でも問題が絶えない人種差別。
そうしたなか、元フランス代表DFパトリス・エヴラがサッカー界の人種差別について語った。
44歳のエヴラはフランス代表で81試合に出場し、一時代を築いたスター。
名門マンチェスター・ユナイテッドでは、元リーガーでもある韓国人のパク・チソンと親友になり、香川真司ともプレーした。
『The Athletic』によれば、彼の生い立ちはかなり複雑。セネガル人の父とカーボベルデ人の母の間に24人兄弟の末っ子として生まれたという。セネガルで生まれ、幼い頃にベルギー、そして、パリへ移住。
家計は苦しかったそうで、エヴラは「厳しい幼少期を過ごした。そこで人格と性格が形成された」と語っている。13歳の時に校長から性的虐待を受けたことも明かしている。
そのエヴラは2011年に当時リヴァプールに所属していたウルグアイ人FWルイス・スアレスから人種差別を受けたと訴え、その後、スアレスには8試合の出場停止と罰金処分が科された。
近年もブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが何度も人種差別の被害を訴えており、エヴラはサッカー界でなくならない差別問題についてこう述べていた。
「悲しい。これはサッカーだけの問題ではなく、当局が関わる問題。
そういうことが起きると不条理に感じる。たとえ、自分が事実を語った側であっても、(非難された)相手は被害者ぶるからだ。
ルイス・スアレスの時もそうだったし、ヴィニシウスの場合もそうだ」
「人々は彼の態度について文句を言う。
『なぜ踊るんだ、なぜ挑発するんだ』と。『ゴールを決めて踊っている』というだけで、彼を罵倒する口実を与えている。
とはいえ、罰則が解決策になるだろうか。分からない…。
自分は教育活動や子供たちとの交流に多く関わっている。その背景を理解したいからだ。
人は生まれつき人種差別主義者になるわけではない。どちらもある。
アジア人でも人種差別主義者になり得る。黒人でも人種差別主義者になり得る。白人でも人種差別主義者になり得る。
一方だけの問題ではない。ただ、それが存在するだけだ」
エヴラは、FIFAから反人種差別キャンペーンへの参加を打診されたが断ったそう。
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人種差別は法律で対処すべき問題だと感じているというが、それだけでは解決しないとも考えているようだ。
筆者:井上大輔(編集部)

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