2026年にアメリカ・メキシコ・カナダで共催されるW杯。

世界最速で予選を突破した日本代表は、9月にアメリカへ遠征し、アメリカ・メキシコとの連戦を戦う。

日本と同じくW杯出場を決めている韓国も、9月に渡米してアメリカ・メキシコと対戦する。

そうしたなか、韓国代表ではキャプテンであるソン・フンミンの立場が注目を集めているようだ。

33歳のソンは、2010年に代表デビューすると、韓国歴代3位となる134試合出場、歴代2位となる51ゴールを記録してきたスター選手。

トッテナムでもプレミアリーグ得点王になるなど活躍してきたが、昨シーズンはチーム内での序列が下がり、この夏にはMLSロサンゼルスFCへ移籍することになった。

ソンは先日発表された韓国代表メンバーに選ばれたが、ホン・ミョンボ監督はキャプテンとしての地位を変えるか否かを悩んでいるようだ。

韓国の『SPOTV』は、「ホン・ミョンボ監督がキャプテン交代の可能性を示唆したことで、2018年から韓国代表史上最長のキャプテン在任期間となっている『ソン・フンミン主将時代』に終止符が打たれるのか注目が集まっている」と伝えている。

「ソン・フンミンがキャプテンの座を外されることは想像しにくい。2018年以来、代表チームのキャプテンを務めてきた彼は、勝利の立役者であり、卓越した国際的影響力で大舞台にふさわしいリーダーシップを発揮してきた。

これまでキャプテンとして優れた働きを見せてきたため、ホン・ミョンボ監督が交代を懸念するのはやや異例と言えるだろう。しかも、W杯開幕を1年後に控えた今、チームの顔とも言えるキャプテンを交代させるのは、相当なリスクを伴う。しかし、彼は公の場でその検討を公言しており、まるでこの問題に対処する必要があると感じているかのようだ。

ホン・ミョンボ監督は『キャプテンの交代については常に検討している。

この決断は私自身にとってもチームにとっても極めて重要だ」『交代させるかどうかはまだ決めていない。しかし、チームにとってどの選択肢が最善かを慎重に検討していく』と付け加えた。

また、指揮官はピッチ上のポジション変更も計画している。ソン・フンミンは代表チームでは中盤として起用されていたが、ストライカーにポジション変更された。

現在、ロサンゼルスFCでもセンターフォワードとしてプレーしている。

ホン・ミョンボ監督は、『ソン・フンミンは最終予選でストライカーとしてプレーした。他の若手選手がソンの役割を効果的に担うことができる』と強調した。彼はさらに、『今はソン・フンミンがどれだけ長くプレーするかではなく、いつ決定的な役割を果たせるかが重要だ。彼はその役割をしっかりと果たしてくれると信じている』と述べた。

これは、キャプテンマークだけでなく、出場時間の変更も示唆するもので、論争はさらにエスカレートした。

ソン・フンミンの代表チームでの地位とMLS移籍後の好調ぶりを考えると、ホン・ミョンボ監督の懸念は時期尚早だと批判する声も上がっている。

抜本的な改革を行うのではなく、『ソン・フンミンのチーム』としてW杯に向けた準備を続けるべきだという世論も少なくない」

『SPORTALKOREA』も、ホン・ミョンボ監督のキャプテン交代示唆を「異例の発言!」と伝えている。

ソンは韓国代表で主に左ウィングとしてプレーしてきたが、3月のヨルダン戦やMLSでは1トップとして最前線で起用されている。かつてのクリスティアーノ・ロナウドのようにソンは運動量を求められるサイドからセンターフォワードにポジションを本格コンバートする可能性もあるようだ。

韓国は9月6日にアメリカ、9日にメキシコと対戦する。

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