
リヴァプールを退団した選手の中には、アンフィールドを離れて成功を収めることができなかった者もいれば、クラブを去った後で見事に活躍した人物もいる。
フィリペ・コウチーニョやマイケル・オーウェンが苦戦したが、それとは逆に大きな成長を見せた選手がたくさん存在している。
今回は『Planet Football』から「リヴァプールを退団した後に他のクラブで活躍を見せた6人の選手」をご紹介する。
ルイス・スアレス
移籍したクラブ:バルセロナ
スアレスはリヴァプールでの最後の2シーズンで81試合に出場し、61ゴールをあげるなど驚異的な活躍を見せた。その後バルセロナへ移籍したが、そのプレッシャーにも屈することなく、新天地でさらに成功を収めている。
移籍初年度にはチャンピオンズリーグ決勝でも得点するなど、25ゴールを記録してトレブルを達成。最終的にバルセロナで13個のトロフィーを獲得し、283試合で198ゴールという驚異的な記録を残した。
シャビ・アロンソ

移籍したクラブ:レアル・マドリー
2009年にレアル・マドリーへと移籍したシャビ・アロンソは、その後スペインとドイツで輝かしいキャリアを築いた。
リヴァプールでは5年間プレーした後、レアル・マドリーやバイエルン・ミュンヘンで10個のトロフィーを獲得。彼のキャリアは名将たちとともに戦うことでさらに磨かれ、世界的なミッドフィルダーとしての地位を確立した。
「もう1年リヴァプールに残っていたら、私にとっては居心地が悪くなっていただろう」と後にアロンソはESPNのインタビューで語っていた。自身の状況をうまく分析していた選手であったといえる。
ラヒーム・スターリング

移籍したクラブ:マンチェスター・シティ
2015年にマンチェスター・シティへ移籍した際、リヴァプールファンの多くは失望した。若くして育ったクラブを離れたということで物議を醸したが、その後のスターリングの成功は認めざるを得ない。
マンチェスター・シティではプレミアリーグを4度制覇し、複数のタイトルを獲得した。彼はその後チェルシー、アーセナルでもプレー。シティ時代ほどの活躍は見せていないものの、プレミアの歴史上でも最も優秀なアタッカーであったことは否定できない。
ハビエル・マスケラーノ

移籍したクラブ:バルセロナ
ミッドフィルダーでもセンターバックでも、マスケラーノはこの時代で最も信頼性が高い選手の一人であり、バルセロナに移籍した後もそれは変わらなかった。
2010年にバルセロナへ加入した彼は、すぐにその決断が正しかったことを証明した。攻撃的なプレースタイルが注目されるクラブで、欠かせない「縁の下の力持ち」となった。
バルセロナでの初年度にはトレブルを達成し、7年半の在籍期間中に合計17のトロフィーを獲得。その汎用性と安定したパフォーマンスでクラブの成功を支え続けた。
スティーブ・マクマナマン

移籍したクラブ:レアル・マドリー
個人レベルのパフォーマンスではリヴァプール時代が最高だったかもしれないが、キャリアとしては退団してからの方が多くのタイトルに恵まれた。
マクマナマンはリヴァプール退団後、レアル・マドリーで4年間プレーし、6つのトロフィーを獲得した。その中には2つのチャンピオンズリーグ優勝も含まれている。
彼自身はリヴァプールでの成功と比較して「スペインでの成功は自分のものと感じられなかった」と語っているが、スーパーサブとしての貢献は否定できないものだった。
ルイス・アルベルト

移籍したクラブ:ラツィオ
イングランドではほとんど出場機会に恵まれなかったスペイン人選手。しかしながら、退団後にそのキャリアが大きく花開いた。
リヴァプールではわずか12試合の出場にとどまったが、2016年に移籍したラツィオで才能を開花させた。イタリアでは300試合以上に出場し、クラブの歴史に名を刻む存在となった。個人としても数々の賞を受賞し、3つのトロフィーを手にしている。