18日に行われたリビア・プレミアリーグのアル・アハリ対アル・イティハドの試合が、ファンの暴動によって中止になったようだ。

アル・アハリとアル・イティハドは、ともにリビアの首都トリポリを本拠地としているライバルチームで、激しい対立関係を持っているクラブ。

『The SUN』によれば、そのダービーマッチはファンの加熱を懸念して無観客で開催されていたものの、アル・イティハドが1点をリードして迎えた前半の終わりごろに数百人のサポーターがスタジアムに乱入してきたという。

彼らは発炎筒を発射しながらスタンドを歩き、さらにピッチへと乱入。敵地に乗り込んでいたアル・イティハドの選手たちはドレッシングルームやスタンドに逃げ込んだとのこと。

この混乱により、審判は即座に試合の中断を発表。それでもファンの暴動は収まることなく、スタジアムの外ではチームバスが放火されて全焼するという事件もあったようだ。

試合が中止されたあともファンは夜遅くまで破壊活動を続け、最終的には軍隊が介入して威嚇射撃を行い、最終的になんとか解散まで追いこんだという。

リビアでは現在政府に対する不満が高まっており、この数週間にわたってアブドゥル・ハーミド・ドベイバ首相の辞任を求める大規模な抗議活動が行われている。

トリポリでも武装集団と治安部隊が衝突した事件が起こっており、今回の暴動はおそらくこれらの抗議活動に影響を受けたものと考えられている。

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