日本代表で10番を背負う堂安律が所属するドイツ1部フランクフルト。
これまでも高原直泰氏、稲本潤一氏、長谷部誠氏、鎌田大地ら日本人選手たちが所属してきたクラブは、この冬に19歳DF小杉啓太と18歳FW神代慶人も獲得した。
左サイドバックである小杉は、世代別代表でキャプテンも務めてきた有望株だ。
2024年に湘南ベルマーレユースからスウェーデン1部ユールゴーデンへ加入して、北欧で評価を高めると、650万ユーロ(約11.8億円)ほどの移籍金でフランクフルトに引き抜かれた。
ただ、フランクフルトではベンチ入りこそしているものの、まだ1分もプレーしていない。
スウェーデンの『Fotbolldirekt』は「厳しい現実に直面する小杉。フランクフルト移籍後、1分たりとも出場機会がない」と現状を憂慮しているが、ドイツ紙『Frankfurter Rundschau』は、「ひそかに育成中」として別の見方を示している。
「フランクフルト、ナサニエル・ブラウンの後継候補をひそかに育成中。ブラウンの成長ぶりを考えると、今夏の移籍はほぼ避けられないように思われる。しかし、すでに穴埋めを確保するための措置を講じている。
ヨーロッパのトップクラブはブラウンに注目しており、関心を持つクラブの数が減ることは今後もないだろう。彼は次の高額売却選手になる可能性が高い。
フランクフルトは将来のニーズに対応するため、小杉を獲得した。スポーツディレクターは『大きな成長の可能性を秘めている』と期待を口にしていたが、いまこそまさにそのポテンシャルを開花させる時だ。
日々成長を続けている19歳は、試合メンバーには入り続けているが、ブンデスリーガデビューはまだ。
ただ、今後小杉にもチャンスがあるはずだ。その経歴から判断すると、小杉はブラウンの退団によって生じる穴を埋めるのに最も適した候補と言える。
フランクフルトにとっては理想的でスムーズな移行となるだろう。ブラウンのようなスピード、テクニック、戦術理解度、そして多才さを兼ね備えた選手は稀有な存在。
しかし、小杉はスウェーデンでヨーロッパのトップリーグでも活躍できることを証明している。公式戦62試合で12ゴールという記録は立派なものだ。
小杉はライバルであるブラウンをとてもリスペクトしているが、その姿勢こそが健全な成長の基盤になる。
残り11試合で小杉にデビューのチャンスはまだある。彼はすぐに結果を残せるように全力を尽くすだろう」
フランクフルトで活躍する22歳のブラウンは、ドイツ代表デビューも果たした左サイドバック。列強クラブから関心を寄せられる彼は、今夏の引き抜きが噂されている。
小杉は即戦力というよりも、ブラウンの後継者候補として獲得された。
筆者:井上大輔(編集部)

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