横浜F・マリノスは25日、ACLEのため延期されていた明治安田J1リーグ第15節でFC東京と対戦し、0-3で敗れた。
最下位の横浜FMにとっては、残留圏内ギリギリに位置する17位FC東京をホームに迎えた重要な“6ポイントマッチ”。
しかしスコアレスで迎えた後半、51分にJ1初先発の野澤零温に先制弾を許すと、その後も佐藤恵允と長倉幹樹に追加点を決められ、0-3の完敗を喫している。
横浜FMは5月後半、なりふり構わぬロングボール主体の戦い方に切り替え、鹿島アントラーズとFC町田ゼルビアに連勝。息を吹き返したかに思われたが、その後従来のポゼッションを重視したスタイルに戻している。
結果、天皇杯2回戦でJFLのラインメール青森に0-2の完敗を喫すると、J1でもアルビレックス新潟戦(0-1)、ファジアーノ岡山戦(0-1)、そしてFC東京戦(0-3)と、無得点でまさかの3連敗となった。
J1で優勝した2019年や2022年に売りだった“走力”は今や見る影もなく、対戦相手より走れないことが当たり前。
FC東京戦でも総走行距離は相手の「106.473km」に対し「101.092km」。スプリント回数に至ってはFC東京の「129回」に対し、わずか「93回」という惨敗ぶりだった。
スティーブ・ホーランド、パトリック・キスノーボに続く、今季3人目の指揮官に先日就任した45歳の大島秀夫監督のもと、名門チームは劇的復活を果たせるのか。
横浜FMの次戦は28日(土)、FC東京に抜かれ17位に転落した湘南ベルマーレとアウェイで対戦する。