JFL(日本フットボールリーグ、J4相当)いわてグルージャ盛岡は14日、岩手県紫波郡紫波町内で練習を公開した。今夏にJFL沖縄SVから完全移籍で加入したMF冨久田和真が新たに考案したキャッチコピーを胸に奮闘すると誓った。
ピッチを炊き上げる釜飯ボランチ
12日に開催された横河武蔵野FC戦で、3-1とリーグ7試合ぶりの勝利を挙げた盛岡。今夏加入の冨久田はフル出場を果たし、白星奪取に貢献した。
取材に応じた冨久田「全員本当に勝ちたいという気持ちで毎日取り組んでいるし、(盛岡の)サッカー的にも自分にフィットしている」と手応えを得ていた。
沖縄ではリーグ戦全16試合に先発出場していたパサーは、盛岡に加入してから卓越した技術とパスセンスで存在感を見せている。
持ち前の明るさで前所属チームを沸かしてきた冨久田。沖縄の加入や契約更新のリリースでは、自身をスーパースターと称してファンからも笑いを取っていた。
「沖縄のときは、大学のときのノリでそのままスーパースターと言っていたんですけど、それで覚えてもらったらいいなと思っていました。(盛岡では)違うものを売り出してみようかなと思っています」
新たなキャッチコピーは『釜飯ボランチ』だ。実家が釜飯屋を営んでいるため、名付けたという。
「ピッチを炊き上げるようなプレーですかね。ここからその名にふさわしいぐらいピッチを炊き上げて、当たり前のように釜飯ボランチと言われるように、やっていこうかなと思います」と意気込んだ。
ピッチをグツグツと沸き上がるようなプレーを見せて、釜飯ボランチ冨久田が盛岡をより高みへと導いてみせる。
(取材・文・撮影 宇田春一)
〇公開練習では華麗なタッチで見学客を魅了した西大伍
優れた技術で、元日本代表DF西大伍は練習でも違いを見せた。
西は「もちろん勝つことは雰囲気も含めて大事」とした上で、「だけど、本当に大事なところは結果もですが、その過程というか。自分たちが成長できているかが大事だと思うので、そういう意味ではまだまだ足りない」と引き締める。
次節アウェーFC TIAMO枚方戦(18日午後1時)に向けて「チームも個人も価値を上げていく、成長につなげるためにいいプレーをしたいと思います」と意欲を見せた。

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