帰化政策で代表チームの強化をする国はインドネシアだけではないようだ。

マレーシア代表はアルゼンチンから37人の選手の混血帰化準備ができているという。

東南アジアの複数メディアが報じている。

すでに同国代表ではDFファクンド・ガルセス(アルゼンチン出身)、FWイマノール・マチュカ(アルゼンチン出身)、DFジョン・イラザバル(スペイン出身)、FWジョアン・フィゲイレド(ブラジル出身)、FWロドリゴ・オルカド(アルゼンチン出身)などが帰化プロセスを完了し、10日のベトナム代表との試合に出場。彼らの活躍により、マレーシア代表がライバルに4-0で大勝した。

マレーシアメディア『Metro Malaysia』によると、この大規模な帰化政策は数的拡大だけでなく、質的改善を伴う戦略的な選択であると伝えている。

2022年ワールドカップで優勝したアルゼンチン。同国出身である37人のマレーシア系選手は、ヨーロッパと南米の一定レベルのキャリアを築いていると報じられているが、具体的な選手リストはまだ公開されていない。

同国代表を率いる元横浜・Fマリノス指揮官のピーター・クラモフスキー監督は、以下のように強調している。

「国内外で活躍する優秀な選手を探しています。私のところに有望な選手のリストが送られてきました。しかし、マレーシア代表でプレーするには、トライアルを受ける必要があります。招集される選手は高い技術力と豊富な経験を持っているだけでなく、マレーシア代表のユニフォームを着たいという意欲も持っていなければなりません」と

ベトナムメディア『Soha』は、現在のマレーシアの帰化政策が進めば、同国は東南アジアだけでなくアジアの舞台でも手強いチームになるだろうと評価し、2027年のアジアカップ出場を目指すベトナムにとって大きな障害になる可能性があると報じた。

2026FIFAワールドカップ(W杯)アジア予選では、インドネシアが帰化政策の成功により躍進し、W杯出場の可能性を残しているが、次のアジアカップやW杯予選では帰化選手で武装したマレーシアが日本の前に立ちふさがるかもしれない。

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