サクセスストーリーへの嫉妬、激しいローカルダービー、歴史的な不祥事、あるいはSNS上での振る舞い……。サッカー界において、一部のクラブのサポーターは、どうしても他チームのファンから反感を買ってしまう宿命にあるといえる。
今回は『Give Me Sport』から「世界で最もライバルから憎まれているファンベースを持つクラブ」のトップ5をご紹介する。
5位:マンチェスター・ユナイテッド
リヴァプールのほうが通算タイトル数では上回っているかもしれないが、サー・アレックス・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドの支配は、ライバルにとって最悪のタイミングで訪れた。
1992年以降、レッド・デビルズは常にスポットライトを独占するチームになった。イングランド・プレミアリーグのみならず、欧州全土でその栄光は広く拡散され、彼らは間違いなく世界最大の規模を持つクラブの一つとなった。
そして、その成功は嫉妬を生むものだ。ユナイテッドがトロフィーを掲げ続けるようであれば尊敬を受け続けたかもしれないが、クラブが凋落してしまったあと、かつての栄光を引きずっているファンは難しい立場に立たされている。
4位:セルティック
セルティックのファンは、同じグラスゴーに本拠地をおいているレンジャーズのファンと激しく対立しているほか、ヨーロッパ全土で恐れられている存在である。
その激しさこそがセルティックを世界屈指の情熱的なクラブにしている理由だが、その情熱が多くの問題を引き起こす要因にもなっている。
カトリック教徒が多いと伝えられるファンは、UEFAチャンピオンズリーグなどの大きなコンペティションで政治的なアピールをすることも厭わない。クラブの規模以上に、緑と白のユニフォームに身を包むファンの存在感は大きい。
3位:レンジャーズ
セルティックについて述べたことは、そのままレンジャーズにも当てはまるところが多い。プロテスタント教徒をファンベースとしていることで知られ、グラスゴーを宗教的に二分するライバル関係である。
とはいえ性質については似ており、溢れんばかりの情熱によってスタジアム外では頻繁にトラブルを起こしており、国内リーグでもヨーロッパのカップ戦でもしばしば問題となっている。
クラブに対する忠誠の大きなは尊敬されながらも、その振る舞いについては賛否両論。セルティックのファンとともに、広く恐れられている存在でもある。
2位:レアル・マドリー
レアル・マドリーはこれまでに15回のチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げている。これはACミランより8回、リヴァプールやバイエルンより9回、そして宿敵バルセロナより10回も多い数字だ。
他のクラブがこの欧州での支配力に追いつくには、おそらく少なくとも1世紀はかかるだろう。その事実だけでも、広範囲にわたる嫉妬を受けるには十分なものである。
また、ファンベースの「王様的な」姿勢も火に油を注いでいる。チームが完璧なプレーを見せず、目の前のすべてを勝ち取れないとき、彼らはしばしば辛辣で冷酷な態度を見せる。とはいえ、それこそがクラブの強さを支えているものだともいえる。
1位:ラツィオ
(C)Getty Images
ラツィオに詳しくない人々にとって、リストにある他のクラブと比較すれば「大きな成功を収めているわけではない」彼らが1位になったことは驚きかもしれない。
ただ、ラツィオのファンの歴史は右翼過激派との結びつきが強く、特にローマのスタディオ・オリンピコにある「クルヴァ・ノルド」を拠点とするウルトラスは、これまで何度か人種差別的なチャントや数々の論争を定期的に引き起こしてきた。
現在はかつてのような激しい政治的行動はそれほど見られなくなっているものの、かつてのラツィオのウルトラスが重ねてきた悪評を払拭するまでには至っておらず、ヨーロッパ全土において警戒される存在であり続けている。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)

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