かつて日本代表として活躍した田中マルクス闘莉王氏。現役時代は激しいプレーと情熱的な振る舞いで「闘将」と呼べる存在だった。
日系ブラジル人として、高校時代にブラジルから来日すると、2003年に日本に帰化し、2010年ワールドカップにも出場。
ディフェンダーながら、急造FWとして起用されるほどの攻撃センスを併せ持ち、J1とJ2で通算122ゴールを奪った。
そうしたなか、元日本代表DF森脇良太氏がDAZNの『もりちゃんずコロシアム』に出演。イラついた選手ランキングの1位に闘莉王氏を指名していた。
ただ、イラついたというよりも、対戦して嫌だったというリスペクトを込めたものだそう。
「闘莉王さんは、ディフェンダーなんですけど、得点を奪える選手なので、(相手のゴール前に)上がってくるんですよ。
上がってきたら、僕はディフェンダーなのでマッチアップするんですけど、クロスが上がってくる時にディフェンダーとしては(相手の)体を触るじゃないですか、やらせたくないので。
触ったら、闘莉王さんが『お前、なに触るんだよ!正々堂々とプレーしろよ!』って、めっちゃ怒ってくる。オーラがすごいので(言い返すことは)できないです。
闘莉王さん、怖いっと思って、ちょっと間を空けたんですよ。そうしたら、案の定、(ボールを)上からバーンって叩かれて、失点して、後で僕が監督から怒られるっていう。
逆に闘莉王さんが守備側で、僕が前線に上がった時は、めちゃくちゃ密着マークをしてくる。
マークにつこうとすると怒鳴られて怯んでしまい、失点を許してしまったとか。
森脇氏によれば、闘莉王氏はゴール前でのオーラが別格だったとのこと。