過去、日本人選手が多数プレーしてきたオランダ。

同国はマリファナなどのソフトドラッグは少量なら所持しても刑事罰を受けることはないとされるが、コカインなどハードドラッグの所持・売買は違法だ。

そうしたなか、日本代表選手ともプレーした元オランダ人選手が麻薬密売とマネーロンダリングの罪で懲役7年を言い渡された。

『De Telegraaf』によれば、ロニー・スタムがブレダの裁判でコカイン密売の罪などで有罪判決を受けたという。

41歳のスタムは、ベルギーのスタンダール・リエージュ時代に川島永嗣とプレーしたことがある選手。2010年7月にはオランダ代表に招集されたこともある(怪我で辞退)。

検察は懲役13年を求刑していたが、裁判所はすべての容疑が立証されたとは認めず、懲役7年を宣告。

また、43歳の兄にも懲役3年半が言い渡されたが、過去にも同様の罪で懲役4年半の判決を受けている兄は、現在逃亡中でドバイに潜伏しているとみられている。

スタム兄弟はチリからコカイン700キロを密輸しようとしたものの、ロッテルダム行きの積荷はチリで押収された。

裁判長は「兄弟は、世界的なハードドラッグ取引において重要な役割を担っていた」、「(麻薬密売が社会に及ぼす悪影響について全く認識しておらず)ただ大金を稼ぐことだけを考えていた」と断罪している。

2人に対しては、罰金3万ユーロ(約518万円)の支払と、犯罪行為で得たおよそ170万ユーロ(約3億円)の没収も命じられた。

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