日本代表で伝統の背番号10をつけてきた堂安律。ドイツ1部フライブルクでシーズン10ゴールを記録した27歳のレフティは、この夏にフランクフルトへの移籍を決断した。
昨シーズンのドイツ1部ブンデスリーガで3位だったフランクフルトは、堂安の獲得に2100万ユーロ(約36.1億円)ほどの移籍金を支払ったとされている。
堂安はフランクフルトの4-2-3-1システムで右サイドハーフとして起用されており、リーグ戦とカップ戦の3試合ですでに4ゴールを記録。
そうしたなか、現地紙『Frankfurter Rundschau』は「フランクフルトは今夏に堂安律の加入でチームを強化した。わずか2試合(リーグ戦)でその効果は既に顕著に表れている」と伝えていた。
「(3-1で勝利した8月30日のホッフェンハイム戦で)堂安は2ゴールを決めただけでなく、味方の得点を鮮やかにアシストした。
フランクフルトのスポーツディレクターであるマークス・クレシェは、堂安の好調ぶりに驚かなかった。
『律はブンデスリーガをよく知っている。彼にとって新しい領域ではない。だからこそ、適応に比較的時間がかからなかったのだ』。
何よりも、堂安が先制点を決めた方法は、27歳の才能を象徴するものだった。
(元オランダ代表FWアリエン・)ロッベンのように右から中へ切り込み、約18メートルの距離から左足でカーブをかけたシュートをゴール上隅に突き刺した。
『律を獲得した理由のひとつはそこにある』と、フォーメーションを若干調整したディーノ・トップメラー監督は語った。
フランクフルトはこの夏にFWウーゴ・エキティケをリヴァプールに売却すると、フライブルクから堂安、マインツからはジョナサン・ブルカートを補強した。現時点では彼らの加入は大きな効果をもたらしていると評価されているようだ。
堂安は、ブンデスリーガのデュエル勝利数でも第3位につけている(29回)。