【プロ野球 2025年・ルーキー通信簿/東京ヤクルトスワローズ編】中村優斗&荘司宏太が存在感示すも、課題が明確に

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2025年にプロの世界でキャリアを歩み始めたルーキー選手たちのプレーを振り返るとともに、編集部独自の採点方式で前半戦の通信簿を発表する短期連載。今回は、ケガ人が続出で低迷が最下位に沈んだ東京ヤクルトスワローズのルーキーたちの奮闘ぶりを見ていく。



2025年のペナントレーズで5年ぶりの最下位に終わったスワローズだが、2人の即戦力投手が希望の光になりつつある。一人は、最速160km/hの剛腕ドラ1中村優斗。キャンプ前の自主トレでキャンプからファームでの調整が続き、一軍デビューは6月22日のバファローズ戦にずれ込んだ。この試合は黒星となったが、プロ2戦目のカープ戦では7安打を浴びながら要所を抑えて5イニング無失点でプロ初勝利。試合後「ピンチも楽しみたいと思っていた」と明かした強心臓ぶりも頼もしかった。高津臣吾監督は「もうちょっと制球できる投手だよ」と賛辞を控えたのは潜在能力を高く評価している証拠だ。



課題を残したのは前半戦ラスト登板。7月20日のカープ戦で頭部死球を投じてしまい危険球退場に。また同30日のベイスターズ戦では6安打4失点と序盤で捕まり2回で降板。その後は一軍のマウンドに上がることはなかった。5試合登板以上という条件に満たないため通信簿は対象外。素質の高さは誰もが認めるところだが、制球力の向上、精神面での不安の解消という課題をクリアできれば、プロでも大きく羽ばたけるはずだ。



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中継ぎとしてチームを支えた荘司宏太 写真:共同通信



そんな中村優を上回る活躍を見せたのが、ドラフト3位・荘司宏太。社会人時代からリリーフとして場数を踏んできた経験をプロの世界でも生かし、球団新人記録となるプロ初登板から12試合連続無失点をマーク。その後ケガでの離脱はあったが、45試合に登板して2勝1敗、28ホールド、防御率1.05と結果を残し、文句無しの通信簿「S」を獲得。グラブ側の右手を高く突き上げる独特な投球フォームから繰り出す直球とチェンジアップのコンビネーションは来季以降も通用するはずだ。



ちなみに荘司のストレス発散法は“歌うこと”。十八番はシャ乱Qの『シングルベッド』だが、最近は『わたしの一番かわいいところ』が有名なFRUITS ZIPPERや『倍倍FIGHT!』でブレーク中のCANDY TUNEがお気に入りだという。



その他では、ドラフト4位で高卒野手の田中陽翔、ドラフト育成ドラフト3位で、支配下を勝ち取った下川隼佑も一軍デビュー。田中は野手の評価対象条件10試合出場に満たず通信簿の対象外となったが6試合で打率.308、2打点をマーク。10月3日のカープ戦では猛打賞を記録するなど、将来性の高さを示した。一方の下川は先発、リリーフで9試合に登板、2勝1敗で防御率2.73。プロでは珍しいサブマリン投法から繰り出す緩急をつけたピッチングが武器。通信簿は「C」だが、こちらも来季以降の飛躍が期待される。



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構成/Baseball Times 文/高橋健二

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