アトレティコ・マドリーは18日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第1節でリヴァプールとアウェイで対戦。2-3で惜しくも敗れた。
試合終盤には、ディエゴ・シメオネ監督がリヴァプールのサポーターと口論に発展。退席処分を受けるトラブルが発生した。
同監督は試合後に「私の行いを後悔している。我々はそのような反応をするべきではない立場にある」としたうえで、「試合中、ホームファンにずっと侮辱されていた。我々監督は主人公であり、指導者でもある。人種差別や侮辱行為と戦うことと同じように、それを(クラブ内の)規制する人たちに代わって戦う必要がある」と説明した。
同監督は「人種差別的な発言があったのか」という記者の質問には答えず、監督会見を突然切り上げて会見場を後にした。
イギリスメディア『The Sun』によると、シメオネ監督を激怒させたリヴァプールファンは以前、3年間のサッカー観戦禁止の処分を受けていた人物だという。
30歳のジョナサン・ポールター氏は、2015年4月16日にアンフィールドで行われた試合で、「侮辱的・脅迫的な行為や言葉により、嫌がらせ・不安・迷惑を与えた」との容疑で有罪判決を受けた。
同氏には合計1080ポンド(約21万5000円)の支払いと、3年間のサッカー観戦禁止が命じられていた。
ポールター氏は18日のアトレティコ・マドリー戦で何度もアルゼンチン人指揮官を挑発する様子が確認されている。
試合後ポールター氏はXで、アトレティコ・マドリーのアシスタントコーチから唾を吐きかけられたと主張。
さらに「彼はちょっと臆病者だと思う。俺も他の誰も人種差別的なことなんて言っていない。フォークランド紛争についても一切触れていないよ。
でも、彼がその質問に答えず、席を立って出て行ってしまったせいで、世界中が憶測する余地を残してしまった。
あらゆるSNSで『何を言っているんだ』というメッセージが来るけど、俺は何も言っていない!」と、人種差別的な発言について否定した。
シメオネ監督は自身が受けた侮辱発言の内容については明らかにしなかったが、今後何らかの調査が行われる可能性もある。