この夏にプレシーズンツアーで来日した世界的強豪バルセロナ。

その一員として、日本を訪れた22歳のスペイン代表MFペドリは世界的スター選手だ。

スペインとバルサで一時代を築いたチャビ・エルナンデスが「あんな才能はほとんど見たことがない。アンドレス・イニエスタを思い起こさせる。純粋な才能なら、彼は世界一だ」と褒めちぎったほどの天才で、18歳時点でスペイン代表デビューを果たしている。

そのペドリはテネリフェ島の出身で、2019年に地元のラス・パルマスからバルサに引き抜かれた(正式加入したのは2020年)。

本人によれば、バルサの宿敵であるレアル・マドリーで入団テストを受けたことがあったが、落とされたそう。ペドリは、『Onda Cero』でこんな秘話を明かしていたのだ。

「(レアルの練習施設)バルデべバスで入団テストを受けた時はおかしな感じだった。

名前は憶えていないし、クラブの関係者だったのかも分からないけれど、誰かから『基準に達していない』と告げられ、帰ることになったんだ」

レアルの基準に満たないと不合格を宣告されたとか。レアルとしては、逃がした魚は大きかったかもしれない。

ペドリは他にも様々な話題を語っており、「父」と慕うバルサのハンジ・フリック監督についてはこう話している。

「フリックの影響は多岐にわたる。ポジションも変わった。

自分は少し深い位置でプレーを組み立てるようになり、フィジカル面でもこれまでにない継続性が得られた。サッカーを楽しむことができている。ボールに触れることがずっと好きだったからね。ボールに触れる回数が増えるほど、試合への臨機応変さが増す。あのポジションでは、試合を前から見ることができるだけでなく、ボールに触れることで恩恵を受けられるのは明らか。隣にいるフレンキー・デヨングも大きな助けになっている」

そして、SNS上での無責任な批判については、「批判は読んでいないけれど、必ず身に降りかかってくる。調子が悪い時は批判され、嘘を言われる。問題なのは、誰でも好きなことを投稿できるSNSでは、誰かが何かを言うと、それを信じた人間と街で会うと直接言われること。嘘ばかりなので、少し腹が立つ。外に出て行って、全てを否定する必要はない。冷静さを保ち、努力で状況を好転させ、周囲を黙らせるのが一番だ」とも話していた。

また、バルサに加入させたいスペイン代表選手はロドリ(マンチェスター・シティ)、海外選手ならアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)と回答。

そして、イニエスタ以外で尊敬する選手には、「(ダビド・)シルバ」と答えている。

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