[第104回全国高等学校サッカー選手権大会準々決勝、学校法人神村学園高等部(鹿児島県代表) 4-1 日本大学藤沢高等学校(神奈川県代表)、4日、神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu]
神村学園が準々決勝で日大藤沢を4-1で破り、準決勝に駒を進めた。
主将のDF中野陽斗(3年、神村学園中等部、J2いわきFC内定)はプレーとキャプテンシーでチームをけん引。
今夏の全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)で優勝した名門の主将は、既に次の大一番を見据えている。
大舞台でも“神村学園らしさ”を
インターハイで優勝し、プロの内定を勝ち取っていても、中野のスタンスは変わらない。
「追われる立場と周りから言われていますが、自分たちは自分たちらしく、冬の選手権は冬の選手権として戦う。自分たちはチャレンジャー」と、この日も試合に臨んだ。
神村学園は立ち上がりからハイプレスをかけて、日大藤沢に自由を与えず。得意のサイドアタックは警戒されたが、念入りにミーティングを行って相手ディフェンスラインの裏を狙う意識を統一した。
「相手が引いてくる状況でも打開できる能力を持った選手がいる。そこを簡単に使うことで、きょうは4点を決められた」と、4-1で勝利した。
守備では味方に指示を出しながら、対人でも強さを見せた中野。後半23分には鋭いインターセプトから一気に攻撃へ転じ、FW倉中悠駕(ゆうが、3年、日南市立吾田中学校)の3得点目をアシストするスルーパスを出した。
スルーパスを出す中野(写真:浅野凜太郎)
1万6千人を超える大観衆の前でも、物怖じしなかった。
いわきFCへの加入が内定している中野は「この声援の中でやることがJリーグでは当たり前だと感じていますし、きょうのプレーではまだまだ足りない」と上を見据えている。
準決勝となる次戦は、今月10日午後12時5分に国立競技場で尚志高等学校(福島県代表)と戦う。
過去に2度のベスト4を経験している神村学園だが、決勝戦に進んだ歴史はない。国立で岡山学芸館高(岡山県代表)と熱戦を演じて敗退した第101回大会をテレビで観ていたという中野は、「先輩方が国立で負けているので、自分たちはまだ慢心せずに、まずは国立での1勝を目指す」と力を込めた。
神村学園イレブン(写真:浅野凜太郎)
「悔しい想いや、勝てそうなのに勝てなかったという選手権ならではのゲームを、あのときはしていた。次もそういうゲームになると思いますけど、そこは神村らしさを出して、楽しみながら頑張りたい」
準決勝でも大勢の観客が訪れ、この日以上のプレッシャーと注目を受けると予想されるが、中野は冷静だ。
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「逆に楽しんでやろうという気持ちが強い。そこでプレッシャーに負けていては、プロの世界では通用しないと思います。重圧を楽しみながら、国立でも戦いたい」と神村学園のキャプテンは、歴史を変えるための準備を進める。
(取材・文・写真:浅野凜太郎)

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