なでしこジャパンは2日、ブラジル遠征でパリ五輪銀メダルの地元ブラジルとの第2戦に臨み、1-2で敗戦。次回女子ワールドカップ開催国でのアウェイ連戦は2連敗という結果に終わった。

FIFAランキング5位の日本と同8位のブラジル。強豪同士の一戦だったが、3日前の第1戦では日本が1-3で敗戦。マンツーマン戦術を採用してきたブラジルに対しチームで挑んだものの、個で圧倒されて完敗と言える内容だった。

ニルス・ニールセン監督は第2戦でスタメンを6人変更。GKは山下杏也加。DFは右から高橋はな、石川璃音、古賀塔子、北川ひかると並び、中盤の底に三浦成美。松窪真心と籾木結花がそれをサポートし、サイドは右に清家貴子、左に藤野あおば、1トップには田中美南が入った。

前戦はブラジルの戦い方に対してやや受け身になってしまった日本。しかしこの試合では相手と接点を作ることを怖がらず、特に前の試合は控えだった選手たちが激しい守備を展開した。

攻撃面でも相手の戦術に合わせてやり方を整理し、この日キャプテンマークを巻いた田中の巧みなポストプレーを使いながら前進。先制することはできなかったものの前半のうちに松窪と清家が決定機を手にしている。

日本は後半から北川に代えて千葉玲海菜を左サイドバックとして投入。

直後の46分、その左サイドからブラジルの守備組織を崩し、最後は藤野のアウトサイドクロスをオフサイドギリギリで抜け出した清家が合わせて待望の先制点を奪う。

ブラジルも54分、左からのコーナーキックを獲得すると、ニアへのキックを山下が触れず、石川に当たってオウンゴール。同点に追いつかれた日本は、清家や松窪が再び決定機を迎えるがポストやGKロレーナの好守に阻まれ勝ち越し点はならず。

迎えた79分、日本のコーナーキックからブラジルがカウンター。ケロリンとジョンソンが快速を飛ばし、最後はケロリンのラストパスを19歳のジョンソンがゴールへ流し込み、逆転弾となる代表初ゴールを手にする。

試合は結局そのまま1-2で終了。第2戦ではブラジルよりも多くのチャンスを作り出した日本だったが、決定力を欠き前戦に続きブラジルに敗れている。

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