12月20日、ホテル日航大阪で2025年度の関西サッカーリーグ年間表彰式にあたる「KSL Awards」が開催された。
関西サッカーリーグ、KSLアストエンジカップの優勝チームやベストイレブン、各個人賞の表彰と授与が行われ、大会を支援する数々のパートナーや来賓が会場を訪れていた。
2026年は日本のサッカー回において激動の時。Jリーグは春秋制から秋春制にシーズンを移行するため、「百年構想リーグ」と銘打った半年間のみのコンペティションを開催する予定だ。
明治安田Jリーグ百年構想リーグ
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J1の20クラブを東西10クラブずつにグループ分けしてリーグ戦を行い、上位チームはプレーオフラウンドで賞金とAFCチャンピオンズリーグ・エリートの出場権を争う。またJ2とJ3の合わせて40クラブは4つのグループに分かれ、カテゴリを超えたコンペティションを戦うことになる。
さらにそれを下支えするJFLは「JFL CUP」を開催すると発表しており、全16チームを東西に8チームずつグループ分けしたカップ戦を導入。Jリーグのスケジュールに合わせて半年間のみの大会を開くこととなった。
【JFLオフィシャルサイト】2026-2027年 日本フットボールリーグ開催期間のお知らせ https://t.co/td4fzCBDE8
— JFL事務局 (@jfljimukyoku) December 20, 2025
では、そのJFLを支える地域リーグはどうなっているのか。全国を9つ(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州)に分けて行われているため、降雪で冬の開催が不可能な場所もあれば、一方で年間通して試合ができるような場所もある。また、大学サッカー部の中で結成された社会人チームが参加しているリーグも多く、4月スタートになる学期制とも完全に切り離せない性格を持つ。
関西サッカーリーグ運営委員長の八木勉さん
その中で地域リーグの動きはどうなっているのか。今回、関西サッカーリーグで運営委員長を務めている八木勉氏に話を伺った。
地域リーグの日程は「降雪地帯とそうでない地域で二極化」
――リーグ戦とカップ戦を終えて、率直な感想はいかがですか?
「今日は朝からKSLアストエンジカップ決勝戦の解説をして、さらにアウォーズでは最後の締めの挨拶もありました。以前は壇上に上がれば自然と言葉が出てきたんですが、最近はなかなか出てこなくて、年齢を感じた一日でしたね(笑)」
――リーグ全体でスポンサーやパートナーが増えて、規模が大きくなっていることを感じます。
「本当にありがたいことです。やっぱりこうした環境を整えることがね、チームの育成にもつながると思っています。リーグの組織として、参加してくれているチームをもっと支援できるように、パートナーも増やしていきたい。微力ながら、老体にムチを打ってもう少し頑張りたいですね」
――さて、サッカー界は激動の一年を迎えますね。関西サッカーリーグとしてはどうなっていきますか。
「そう来ますか(苦笑)」
――みんなそこに一番興味を持っていると思いますよ(笑)言える範囲で…
「2027年からのシーズン移行があります。地域リーグ自体は移行しませんが、JFLの昇降格に合わせていく必要があります。
関西サッカーリーグでいえば、カレンダーに余裕が出ればチーム数を増やしたいと考えています。ということは、2026年はそのための準備の年になります。昇降格の仕組みなどをしっかり議論して、運営を作り込んでいきたいですね」
――他の地域のリーグとの連携は?
「降雪地域とそうでない地域で二極化が進むので、JFLから降格してくるチームをどう受け入れるかというのが非常に大きな問題ですね。
特に降雪地域は11月くらいがリーグ戦開催の限界になるので、それならやっぱり4月ごろから試合を始める必要があります。
一方、関西はそのような制約が少ないので、春先にカップ戦をやって、8月下旬からリーグ戦という形もできます。スケジュールが許されれば、先程言ったようにチーム数も増やしたいですね。
今年地域サッカーチャンピオンズリーグの決勝に残ったのは、関東と九州から2チームずつ。この2つのリーグはどちらも10チーム編成でやっていますよね。
チームの強化の点、そしてリーグ全体の盛り上がりも含めて、できるだけ公式戦の数を増やしていきたいと考えています」
「リーグが知名度を上げて、チームの営業や地域活動を助けたい」
――JFLは経済的にもスポーツ的にもレベルが上っています。地域リーグをどのように発展させていきたいですか?
「地域リーグにいる間に、チームがその地域にしっかり根ざしてほしいと思っています。そのためにもリーグの価値を上げることが重要です。今日来ていただいたパートナー様へのアプローチ、そしてSNSを活用した広報活動など、リーグとしての発信力に力を入れていきたいと考えています」
――上がってもすぐ落ちてくるようではダメですし、落ちてクラブがなくなるようでは困りますしね。
「そうなんです。リーグとして知名度を高めることによって、チームが営業や地域活動をしやすくする環境を作ることはとても大切だと思っています」
――最後に、関西サッカーリーグを応援してくれている方々へメッセージを。
「2025年は関西サッカーリーグの第60回を迎えることができました。現地やYouTube配信で観てくださった方々がたくさんいらっしゃって、非常にありがたく感じております。
『関西リーグは面白い』と、ぜひ身近な人にも伝えてほしいですね。僕自身もほとんどの会場にいますので、気軽に声をかけてください。リーグへの意見や提案も大歓迎ですし、ファンももっと増やしていただけたらなと思います。
気軽に声をかけていただいて『リーグをもっとこうしたらどうか』という要望も言ってくださったらと。もちろん飛び込み営業も可能です(笑)。
なので、リーグとしてもそのようなサポーターの方々や地域の皆さんに喜んでいただけるように運営していきたいと思います。引き続きなにとぞよろしくお願いいたします」
――ありがとうございました!来年もよろしくお願いします。
関西サッカーリーグ運営委員長の八木勉さん
地域リーグはそれぞれの気候が違うこともあり、スケジュールを統一するのは不可能であり、各地の環境に合わせた開催にならざるを得ない。おそらく降雪地帯のリーグは4月に開幕を迎えることになる一方、そうでないリーグは公式戦を増加させることも可能になるそうだ。
日本にはJFLがある!「JFLからJリーグ」で活躍した11人の選手たち
Jリーグ、JFL、そして地域リーグ。これらのカテゴリーのピラミッドがうまく構築されれば、日本サッカー全体の裾野を広げることになり、ひいてはレベルや経済規模の向上にも繋がる。関西サッカーリーグのみならず、全国の地域リーグや都道府県リーグの動きに注目していきたいところだ。
(筆者:籠信明)

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