昨季はバーミンガムのイングランド2部昇格に貢献したMF岩田智輝(28)。
しかし、チームは直近4試合で1勝3敗と調子を落とし、昇格の立役者である岩田も厳しい評価を受けている。
イギリス・バーミンガムの現地メディア『Birmingham Live』のアレックス・ディッケン記者は、バーミンガムの中盤でコンビを組む岩田と韓国代表MFペク・スンホについて以下のように指摘した。
「(9月28日の)試合前の記者会見で、クリス・デーヴィス監督は『ペクと岩田はチャンピオンシップ(イングランド2部)の中盤に圧倒されたことはない』と主張した。だが、ストークとレスターのMFはその点でデイビス監督と意見が合わないかもしれない」
さらに「コヴェントリーの中盤ペアは、パスとポジショニングでペクと岩田をあちこちに引っ張った」と、ペクと岩田が相手の策に溺れていたと伝えた。
同記者は「ペクと岩田の中盤軸は、デーヴィス監督の下でブルース(バーミンガムの愛称)の最大の強みだったが、最近の彼らのパフォーマンス、特にアウェイでのパフォーマンスは問題となっている。
岩田は今シーズンを通して不安定だったが、特にコヴェントリー戦ではボールを無駄にし、パス成功率は70パーセントにとどまった。ペクは81パーセントだったが、彼のプレーを見ていて、どこか消極的な印象だった」と東アジア出身のボランチコンビを酷評した。
ディッケン記者は「信頼してきた中盤コンビを解体すべきというわけではない」としながらも、「週3試合の過密日程は、何か新しいことに挑戦するのに最適な時期だ」と見解をあらわにした。
バーミンガムは現在リーグ11位と、プレミアリーグ昇格に向けて厳しい順位となっているが、2位コヴェントリーとの勝点差はわずか3ポイントと順位が詰まっている。
2022シーズンのJ1で年間MVPを受賞した岩田が復調して勝点を積み重ねれば、バーミンガムの15年ぶりとなるプレミアリーグ復帰も夢ではない。